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No. 5347 スターリングシルバー Queen Anne パターン デザートスプーン
長さ 14.8cm、重さ 33g、ボール部分の最大幅 3.15cm、柄の最大幅 1.75cm、柄の最大厚み 3mm、1894年 シェフィールド、一万二千円

今から百十年以上前のヴィクトリアン後期に作られたスターリングシルバーのデザートスプーンです。 ボールが深めで横幅が絞られているところに品のよさを感じます。 また、柄の厚みも最大で3ミリほどもあり、ボール部分の銀も厚めなので、33グラムとぐっと持ちはかりがあります。 重厚な雰囲気に仕上がっているのは、品のよさと相まって、この時代のヴィクトリアン アンティークのよい特徴といえるでしょう。 

柄先のデザインはオーバニー(Albany)パターンと呼ばれ、1880年代半ばのイギリスで初めて登場し、ヴィクトリア時代の終わり頃に最も流行しました。 ヴィクトリア期の有力シルバースミスであるフランシス・ヒギンスのパターンブックでは、 Queen Anneパターンとも呼ばれています。 

柄の裏面には四つのブリティッシュ ホールマークが、しっかり深めにくっきりと刻印されているのも好感が持てます。 ホールマークは順にメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスのクラウンマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1894年のデートレターです。

ちなみにヴィクトリアンの物品を示すアンティーク専門用語に「Victoriana」という言葉があります。 ヴィクトリア時代は1837年から1900年までの六十余年の長きにわたり、英国の国富が大いに伸びた時代なので、アンティークコレクターにもヴィクトリアーナ専門という方が英国には結構いらっしゃるようです。

この品が作られたヴィクトリア時代の背景については、英国アンティーク情報欄にあります 「14.Still Victorian」や「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」の解説記事もご参考ください。 





裏面の様子

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