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No. 5335 フランス アンティーク バラの花 シルバー ブローチ
縦の長さ 2.1cm、横の長さ 3.85cm、重さ 6g、本体の最大厚み(留め具含まず) 3mm、フランス製、一万五千円

透かしデザインのバラの花が可愛らしいフランス製のシルバーブローチです。 写真二番目のように裏面をご覧いただくと、ピンが抜けにくいアンティークなソケット式になっているのも優しい構造で好ましく思います。 また、写真二番目で裏面のフレーム左サイドには、フランス製シルバーを示すスタンダードマークと、メーカーズマークが刻印されています。

シルバーウェアと比べると、シルバーのアクセサリーにおいては、ホールマークが刻印されない方がむしろ普通であることが多いものです。 このバラのシルバーブローチの場合には、フランス製であることがホールマークから識別できるわけで、この品のポイントになっていると思います。

フレンチシルバーのホールマークはその小ささが特徴で、ちょっと見ただけでは分かり難いのですが、アンティークハント用のルーペがあれば、とても小さな手掛かりを読み取ることで、フランス製であることが解読できます。 この機会にフランスのホールマークについて少し解説しておきましょう。

1838年に導入されたフランス製シルバーのスタンダードマークにはいくつかの種類があります。 大きめな銀には知恵と武勇の女神、ミネルバの横顔マークを、そして比較的小さな銀には「いのししの頭」あるいは「蟹」のマークが刻印されます。 また、大小ともに菱形のメーカーズマークを刻印するようにも定められています。

ただ、問題は「いのししの頭」と「蟹」のマークの大きさが、1.25mm*1.75mmと小さいので判読が難しいことです。 まず、マークサイズが小さいので見落としがちになり、ホールマークからこの品はフレンチらしいと気付くのに時間がかかります。 そしてさらに、小さな刻印の中に描かれた図柄まで識別するには、刻印の表面をクリーニングする必要も出てきますし、やはりルーペの助けが必要にもなるのです。




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