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No. 5302 オンスロー パターン スターリングシルバー ジャムスプーン
長さ 12.5cm、重さ 15g、ボール部分の長さ 4.8cm、最大横幅 3.2cm、柄の最大幅 1.3cm、1923年 ロンドン、一万円

今から八十年以上前に作られたオンスロー パターンのスターリングシルバー ジャムスプーンです。 華美なエングレービングのないプレーンタイプながら、ボールサイド部分のダブルノッチなどに、トラディショナルなイングリッシュ ジャムスプーンの特徴をよく備えています。 

オンスロー パターンとは、柄先のクルッとした渦巻きデザインを目印とするスプーンパターンの一つで、1760年頃に初めて登場しました。 当時の議会政治家アーサー・オンスローから、このパターンの名前が由来するという説があります。 あるいはまた、ヴィクトリア期の優良シルバースミスであったフランシス・ヒギンスのパターンブックにおいてはスクロール(渦巻き)パターンとも呼ばれています。 

メジャーなスプーンパターンの系統からは、少し離れたところに位置するオンスローパターンになるわけですが、それはまた、かえって通好みと言えるかも知れません。 ちょっと違った銀のジャムスプーンが一つあると、気分も新たになって、アフターヌーンティーの楽しみも増えることでしょう。 

写真三番目で、柄の裏面のホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1923年のデートレターになります。

品のよいフォルムは十分に美しく、磨きぬかれたソリッドシルバーの輝きを楽しむのも、またよいのではと思わせてくれるアンティーク ジャムスプーンと感じます。

お客様から、なるほどと思わせていただいたお話がありますので、ご紹介させていただきましょう。 
『先日北海道では珍しい大型台風が通過し、短時間ですが停電となってしまいました。夜、仕方がないので古い灯油ランプを持ち出し屋内の照明としたのですが、以前手配いただいたティースプーンをランプの光にかざしてみたところ、ほの暗い明るさの中、スプーンのボウル内や彫刻の輝きにしばし見とれました。銀のアンティークには点光源の古い照明が合うようです。また昔の貴族が銀器を重用したのもうなずける気がします。』

私はアンティーク ランプ ファンで、早速に試してみたのですが、シルバーにアンティークランプの灯がほんのりと映って揺れているのを見ていると、なんだか心が落ち着くものでした。







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