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No.5298 スターリングシルバー ホースシュー ペンダントヘッド
写真で見てホースシューの横の長さ 2.4cm、縦 2.3cm、最大厚み 3mm、1943年 バーミンガム、一万四千円

このスターリングシルバー ホースシュー(馬の蹄鉄)のペンダントヘッドが作られたのは今から六十年以上前の1943年です。 裏面は写真二番目のように、銀地金の雰囲気がよく出たリアルな蹄鉄のデザインになっています。 ホースシューに打ち出された文字は大きく「GOOD LUCK」、そして「ENGLAND」と、レジスターナンバーが見えています。 四つのブリティッシュホールマークがくっきりはっきりと刻印されているのも、この品のよい特徴でしょう。 アームの下側に見える刻印は左から順に、1943年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、バーミンガムアセイオフィスのアンカーマーク、そしてメーカーズマークです。

ライオンパサントの横の長さは3ミリほどあって、大きめなホールマークが刻印されているのは、ホールマーク自体を見て楽しむという作り手の意図を反映しているのでしょう。 レジスターナンバーはデザイン登録の番号ですが、この見て楽しめるホールマークをも含めてのデザインなのだろうと思われます。

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄三つが描かれて、写真三番目のような「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の図式はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

ついでながら、シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=幸運」の連想があったことが分かります。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。






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