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No. 5240 スターリングシルバー シュガートング
with ピアストワーク
長さ 9.5cm、重さ 17g、透かし柄の最大幅 1.5cm、つまみの間隔
3.5cm、柄の最大厚み 2mm弱、1918年 シェフィールド、Thomas
Bradbury & Sons作、一万六千円
雪結晶のようなピアストワークが美しいスターリングシルバー シュガートングで、5237 ティースプーンとお揃いの品になります。
糸鋸を使った手仕事のピアストワークは、高い技術を要し時間のかかった細工で、断面には糸鋸を引いたギザギザ跡が残っています。 現代のシルバースミスの方からお聞きしたことがありますが、作業にかなりの時間を要するこうしたピアストワークは、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのことでした。 そして、そもそもこれだけの技術を持った職人さんが現代ではいなくなっているのです。
今から九十年ほど前に作られたこのシュガートングには、現代の品では到底望めない、アンティークでしか手に入らない美しさが備わっています。 手元に置いて眺めてよし、使ってさらによしなアンティークと思います。
アーム背に近い内側部分には、ブリティッシュ ホールマークがどれもしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順に「Thomas
Bradbury & Sons」のメーカーズマーク、1918年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールド アセイオフィスの王冠マークになります。
シルバースミスの「Thomas Bradbury & Sons」は1736年にシェフィールドで創業した銀工房です。 英国のシルバースミスの多くはヴィクトリア時代に始まっている中で、それよりも百年以上古い歴史を持つ「Thomas
Bradbury & Sons」は老舗の一つと言ってよいでしょう。 創業時にはMatthew
Fenton & Coという名前でしたが、1795年にはThomas
Bradburyをパートナーに迎えて、1831年以降にはThomas
Bradbury & Sonsの名前に変わりました。 1820年にはロンドンへ進出し、19世紀の半ば頃にはコーヒーあるいはティーサービスの輸出も手がける大きな銀工房になっていました。 その後1943年にはAtkin Brothers Ltdに買収されて、二百年以上にわたる歴史に幕を閉じました。
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