アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 5230 ブラス コンパス
直径 3.0cm、厚さ 9mm、重さ 11g、1930年代の英国製、一万一千円

中型サイズのブラス コンパスで、磁力が強く、磁針のすべりも滑らかなので、よく北を示して働きます。 カバーグラスは厚めに出来ていて、コンディションも良好なので、トータルで見てよい品と思います。

イギリス人は今も昔も野歩き好きで、遠いヴィクトリアの時代からコンパスが利用されてきました。 そして今ではアンティークコンパスはコレクターアイテムでもあります。 アンティークなコンパスですが、正しい方位を示してくれます。 これさえあれば、野歩きで森に入っても道に迷う心配はありません。

この品は厳密に言えば、よくご紹介しているコンパス ペンダントヘッドではないのですが、大きさはコンパス ペンダントヘッドより少し大きめサイズほどなので、ペンダントヘッドとしてお使いいただくことも可能と思います。

また、このタイプのコンパスは小さなコンパスより見やすくて、磁針の動きが早くスムーズに安定している点は使いやすいので、我が家では自動車の運転で使っています。 イギリスやヨーロッパの街は環状道路で囲まれていることが多く、また交差点はラウンド アバウトといって、円周状の道を回って方向を変える仕組みですので、慣れない土地で市街地に入るとグルグル回っているうちに目的の方向を失いやすいのです。 コンパスを頼りに一定方向に進路をとり続けると、街中で迷い込むことなく、上手く通り抜けが出来るのです。

ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 私はReckitt & Colman社のBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリスの方はブラスが好きで、マナーハウスのドアノブ、パブのカウンター、ホテルの調度品等、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。

それから日本でも簡単に手に入るお手入れ用品として、日本磨料工業製の『ピカール』という品もあります。 使い比べてみて、ピカールの方がブラッソより溶剤の濃さが少ないように感じます。 その為か分かりませんが、ピカールはブラス(真鍮)以外にもあらゆる金属に使えるのみならず、プラスチック、象牙、管楽器等のお手入れに使用可能と書いてありました。 ブラッソの用途は金属の中でもブラス、コパー、ピューター、クロムに限定されますので、ピカールの方が用途が広くて便利かも知れません。




アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ