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No. 5221 ヴィクトリアン スターリングシルバー クリスティングスプーン
長さ 14.2cm、重さ 29g、ボール部分の最大幅 3.15cm、ボールの深さ 8mm、1900年 バーミンガム、James Deakin & Sons Ltd作、一万一千円

繊細で品のよさが伝わってくるエングレービングの様子からみて、クリスティングのスプーンと思われます。 コンディションが良好であるのも、お祝い品であった為、あまり使われることなく今日に至っているからでしょう。

今から百年以上前に作られたヴィクトリアン アンティークで、手にしてみると柄の部分はふっくらと丸みがあって、銀がしっかり使われていることが感じられます。 測ってみても、29グラムという持ちはかりは、ポイントになりましょう。

柄の裏面にはシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1900年のデートレター、そして「James Deakin & Sons Ltd」のメーカーズマークが刻印されています。 

「James Deakin & Sons Ltd」は1865年にジェームス ディーキンによってシェフィールドで創業されたのが始まりです。 1886年には彼の三人の息子達、ウィリアム、ジョン、アルバートもパートナーに加わり、ファミリービジネスとして上述の社名に変更し、事業は順調に発展していきました。 1888年にはロンドン支店開設、ヴィクトリア後期の1890年代には、スコットランドのグラスゴーとアイルランドのベルファストにも支店を開設しています。 しかし多くのシルバースミスがそうであったように、事業のピークは英国の国力がピークであったビクトリア後期からエドワーディアンの時代にあったようです。 その後は事業を次第に縮小していき第二次世界大戦が始まった1940年には店を閉めました。

この品が作られた頃の時代背景については、英国アンティーク情報欄にあります 「14.Still Victorian」の解説記事もご参考ください。 








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