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No. 5154 ブラス コンパス ペンダントヘッド
本体直径 2.1cm、厚み 6mm、ドイツ製、一万八千円

素朴な雰囲気のコンパス ペンダントヘッドながら、手書きの文字盤には味わいがあり、時の経過を感じさせます。 磁針は青い方が南を指しますが、心得ておけば特に問題にはならないでしょう。 文字盤の方位はNord北、Ost東、Sud南、West西でドイツ語表記になっており、イギリスで言えばヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃にドイツで作られたものと思います。

磁力は強めですが、北の方向を見定めるにはコンパスを水平に保って磁針が動きやすいように指先でトントンしたりと、ちょっとした世話も必要ですが、これはアンティーク コンパスの楽しみのうちでしょう。

方位磁針というとアウトドアのイメージですが、都会の街でも便利です。例えば、ロンドンの地下鉄では乗り換え時にいくつもの通路や階段を行ったり来たりするうちに、自分がどの方角にいるのか分からなくなったりします。そんな時、電車が入ってくる方角や、電車の前後のどちらに乗ったらよいか等、ちょっと知りたい時にも便利です。(ロンドンの地下鉄は日本と違って、駅のホームに隣駅の駅名表示がないので、電車がホームの左右どちらから入ってくるか、すぐには分からないことが多いのです。)首にさげていると中の針がゆらゆら揺れるのも楽しいものです。電車に乗っている時はモーターからの電磁波の影響で針がくるくると回り、子供が不思議がります。

お客様から教えていただいた、いいお話がありましたので、以下でご紹介させていただきます。
『米映画「依頼人(THE CLIENT)」の放送を見たためです。少年がポケットにあった1ドルで女弁護士を雇う話です。それが映画の中で、女性弁護士が「あなたが幸せの道を間違えないように」(こんな感じのセリフでした)と、少年に祖母からもらったというコンパスネックレスをかけてあげるシーンがあったのです。このコンパスネックレス自体は、シルバーの三角形(△)の真ん中に小さいコンパスが付いているだけという地味なデザインだったのですが、昔からそういう意味でコンパスネックレスがあるのかと思ったら、ちょっと気になってしまいました。』



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