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No. 5151 オリジナルケース入り エドワーディアン スターリングシルバー クリスティングスプーン
長さ 15.7cm、重さ 27g、ボール部分最大幅 3.35cm、深さ 0.75cm、柄の最大幅 1.6cm、柄の最大厚み 2.5mm、1904年 グラスゴー、一万八千円

今から百年と少し前に作られたスターリングシルバー クリスティングスプーンで、オリジナルのケースに収納されています。 柄先に向かって幅広で彫刻面を多めにとってあり、手彫りのエングレービングは見るほどに美しい出来栄えと思います。 

クリスティングスプーンとは、洗礼式あるいは命名式のお祝いに子供に与えられた品を言います。 古くは、12使徒が柄についたアポストルスプーンがプレゼントされたりしていたようですが、19世紀の初めからは、装飾的なナイフ、フォーク、スプーンの単品あるいはセットが用いられるようになりました。 お祝いの品であることから、エングレービングが豪華であったり、特別に箱入りとなっていることが多いのです。

今から百年以上前に作られたというアンティークとしての古さと、あまり見かけないことからレアものと言ってよい、スコットランドのグラスゴー アセイオフィスで検定を受けた品であることもポイントになりましょう。

グラスゴー アセイオフィスで検定を受けたシルバーウェアは、ホールマークにも他と違った特徴がありますので、この機会にご紹介しておきましょう。 英国シルバーにおいて銀純度92.5%を示すスターリングシルバー マークは、普通はライオンが歩いている刻印で、「ライオンパサント(Lion Passant)」と呼ばれます。 ロンドン、シェフィールド、バーミンガム他のシルバーウェアをお持ちの方なら、おなじみのマークです。 ところがスコットランドではこれが、ライオンが後ろ足で立ち上がった姿になって、「ライオンランパント(Lion Rampant)」と呼ばれます、英国アンティークシルバーの知識として覚えておかれてもよいでしょう。 1800年代からグラスゴー アセイオフィスが廃止された1964年まで、グラスゴーのシルバースタンダード マークは、このライオンランパントだったのです。

柄の裏面に刻印されたホールマークは順に、メーカーズマーク、グラスゴーアセイオフィスのマークである「Tree Fish & Bell」、スターリングシルバーを示すライオンランパント、そして1904年のデートレターです。







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