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No. 5145 エドワーディアン スターリングシルバー キングスパターン スプーン
長さ 14.9cm、重さ 37g、ボール部分の最大幅 3.3cm、深さ 0.85cm、柄の最大横幅 1.9cm、柄の最大厚み 3mm、1909年 シェフィールド、一万二千円

あと三年で百年が経とうというエドワーディアンの時代に作られたキングスパターンのスターリングシルバー スプーンです。 キングスパターンはデコラティブで、装飾が両面にわたっているのは豪華です。 

柄やボール部分の銀が厚く、持ちはかりがあって、量ってみると37グラムありますが、これは平均的なティースプーンの三倍から四倍の重さになりますし、平均的なジャムスプーンと比較してもこちらの方が重たいと言ってよいでしょう。 スターリングシルバーの重みをじっくり味わいたいという方にお薦めしたいと思います。 今日的にはデザートスプーンとして使えますが、ゴージャスな雰囲気のアンティークなので、ジャムスプーンとしてもよいでしょう。 

ボール裏面には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順に1909年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、そしてメーカーズマークです。

柄の表裏のデザインはキングスパターンと呼ばれ、柄先のシェル模様がメルクマールの一つになりますが、ボール裏面の柄に近い辺りにも三つめの大きなシェル模様があります。 このシェルパターンは、もともとは12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

キングスパターンがイギリスで最初に登場したのは19世紀初めのことです。 英国アンティーク情報欄の 「4.イングリッシュ スプーン パターン」で解説しているハノーベリアン、オールドイングリッシュ、そしてフィドルパターンに続く主要なパターンとして登場したのがキングスパターンでした。





裏面の様子

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