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No. 5142 ヴィクトリアン スターリングシルバー ホースシュー ペンダントヘッド
ホースシューの最大横長 2.6cm、縦の幅 2.1cm、最大厚み(留め具含まず) 1mm強、1893年 ロンドン、一万七千円

これまでにもホースシュー(馬の蹄鉄)のペンダントヘッドをご紹介してきましたが、この品はそのなかで最も古いものになります。 ホースシューのペンダントヘッドは1930年代あたりに比較的多く見かけるのですが、写真の品は1893年作のヴィクトリアーナで、百年以上の年月を経ていることはアンティークとしての大きな魅力になっています。

そして、製作年を裏付けるブリティッシュ ホールマークがくっきり刻印されているのがこの品の良い特徴です。 裏面のホールマークは順に、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、1893年のデートレター、そしてアームに下側にメーカーズマークが刻印されています。 

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄三つが描かれて、写真三番目のような 「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の図式はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

シャーロック・ホームズ 『白銀号事件』のなかに、ホームズの 「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞があります。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=幸運」の連想があったことが分かるのですが、1893年作のスターリングシルバー ホースシュー アクセサリーを見つけて、あらためて裏付けが取れた思いがします。 写真のホースシューはまさに『白銀号事件』と同じ頃に作られたヴィクトリアン アンティークなので、あわせてシャーロック・ホームズを読み直してみるともっと楽しめるでしょう。

それから、蹄鉄の滑り止めはカルカン(Calkin)と呼ばれるのですが、ちょっと注意して見てみると、このホースシューのカルカンは下側に三つと上側に四つの合わせてラッキーセブンになっています。 ホースシューが本来持っている幸運の意味合いに、カルカンのラッキーセブンが掛け合わされて、ラッキーの二乗になっていることから、より効果のありそうなホースシューに作られているのです。







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