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No. 5125 スターリングシルバー クロス
クロス本体の縦(丸い留め金含まず) 3.45cm、横
2.05cm、厚さ 1mm弱、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけての英国製、一万五千円
大き過ぎず、小さ過ぎずの中型サイズながら、エングレービングが見事なことから、存在感のあるスターリングシルバー クロスに仕上がっています。
彫刻のモチーフはウェーブパターンになります。 波模様モチーフには、Continuation(続いていくこと)や
Eternity(永遠)という意味合いが象徴されており、ヴィクトリアンからエドワーディアンの頃に好まれたクリスチャンモチーフのデザインです。
波模様の基本デザインは、深めなタッチで彫られています。 じっくり観察していくと、彫りの跡から彫刻刀を振るった向きまでもが窺い知れ、銀職人さんの息遣いが伝わってくるところにも惹かれるアンティークと思います。
写真では解像力不足で十分にその繊細さがお伝え出来ないのですが、アンティークハント用のルーペがお手元にあれば、このクロスに施された手仕事の素晴らしさも分かっていただけると思います。 基本デザインの背景に色合いが濃く見える部分は、1ミリ間隔に何本もの細やかさで彫刻線を施して影を付けた細工で、ハンド エングレービングとしては限界的な仕事になっています。
裏面にはスターリングシルバーを示す「STERLING
SILVER」の刻印があります。 デートレターがないので製作年を特定することは難しいのですが、ウェーブパターンは百年ほど前の時代に流行ったデザインであることに加えて、手彫りのエングレービングの技術の高さからみて、作られたのはヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけての頃で間違いないでしょう。
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