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No. 5110 Peter & William Bateman ジョージ三世 スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン ブライトカット テーブルスプーン
長さ 20.7cm、重さ 47g、1806年 ロンドン、Peter
& William Bateman作、三万二千円
5093 テーブルスプーンとペアで求めた品の二本目になり、今から二百年前に作られたスターリングシルバー テーブルスプーンです。 この古さがアンティークとしての大きな魅力になる上に、シルバースミスの名前の良さとブライトカットの装飾もやはりポイントになりましょう。
ジョージアンの時代の中でも、ジョージ三世の治世(1760年から1820年まで)が最も長かったこともあり、この時代のアンティークには「ジョージ三世」の名を冠することが多いのです。
写真三番目のホールマークは順にスターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン
レオパードヘッド、1806年のデートレター、ジョージ三世の横顔マークは税金支払済みを示すデューティーマーク、そして「Peter
& William Bateman」のメーカーズマークになります。
数多いシルバーウェアの中でもベイトマン ファミリーの品は別格に扱われることが多いようです。 一つには二百年という時を経ているということがあるでしょう。 またこの品の場合には、デザートスプーンやテーブルスプーンで、ブライトカット装飾が施されているのはベイトマン以外ではあまり見かけないという事情もあるでしょう。 しかしそれでも、なぜ?と思われる方も多いはずです。 手にとって直に見てみると、ボール部分が先細なタイプで品の良さを感じ、柄の曲線のなんとも言えない優雅さ、手仕事のみが生み出す温かみが多くの人を惹きつけてきた要因であることがわかります。
そうは言っても、ベイトマン以外のオールドイングリッシュ パターンの品とここがどうしても違うとは私は思わないのですが。 結局のところベイトマンがアンティークシルバーにおいて別格なのは、鶏が先か卵が先かの議論にもなりますが、コレクターの需要が強いからということになるのでは、と思います。
ベイトマン ファミリーの系譜については、アンティーク情報欄の「19.ベイトマン ファミリーのメーカーズマーク」の解説記事を、オールドイングリッシュ パターンについては、「4.イングリッシュ スプーン パターン」を、そしてジョージ三世とデュティーマークについては、「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」解説記事の後半もご覧ください。
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