収納時の長さ 7.7cm、鉛筆使用時の長さは最大で 12.4cm、正六角形の一辺の長さ 4.5mm、ホルダーの最大直径 9mm、1908年 バーミンガム、一万九千円
珍しいアンティークを見つけましたのでご紹介いたしましょう。 写真の品は今からほぼ百年前のエドワーディアンの時代に作られたスターリングシルバーの鉛筆ホルダーです。 正六角形の形をしていて、各面には植物模様のウェーブパターンが手彫りのエングレービングで施されています。
ペンシルホルダーとしては銀が厚めで丈夫に出来た品と思います。 写真三番目のようにブリティッシュ ホールマークが鮮明に刻印されているのも、アンティークとしての優れた特徴です。 ホールマークは順に、メーカーズマーク、バーミンガムアセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1908年のデートレターです。 また、鉛筆を装着するキャップの先端部にも、ご丁寧にライオンパサントが刻印されていていい感じです。
写真一番目で右上部分に小さなへこみがありますが、あまり目立ちませんし、それを割り引いても十分に美しいエドワーディアン アンティークと思います。
英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 この品が作られたのは1908年ですから、もうすぐ正式なアンティークになるというわけです。 気に入った古いものを使っていくうちに、その品が自分の手元で‘アンティーク’になっていくことは、コレクターの喜びとも言えますので、このエドワーディアン ペンシル ホルダーには、そんな楽しみ方もあるわけです。
手元に置いて見て楽しめる美術品ですが、しっかり出来ておりますので、今日でも十分に普段使いが可能です。 六角形の鉛筆は今日でも基本形ですので、スペア交換が容易なこともよいでしょう。
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