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No. 5089 シルバープレート ブレッドフォーク with アイボリーハンドル
長さ 20.3cm、重さ 43g、最大幅 4.2cm、アイボリー ハンドルの最大幅 1.4cm、厚み 0.8mm、透かし部分の厚み 1.5mm、一万四千円

シルバープレートの品ながら、色艶のよいアイボリー ハンドルに透かし細工の装飾が美しく、ほとんど使われていないようなコンディションの良さも気に入りました。 こうしたゴージャスな雰囲気のアンティークはそう見つかるものではないので、現代ではもはや作りえないということもあって希少性があります。 ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国製と思います。

ブレッドフォークとは聞きなれない品で、今日の食卓ではもう使われなくなってしまった、いかにもアンティークなサーバーです。 ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代のディナーテーブルでは、ロールパンやスライスパンをサーブするのに使われていました。 テーブルエチケットの変遷につれて、今ではなくなってしまったテーブルウェアは、昔の時代に思いを馳せるのに貴重で、話題性があって楽しいこともあり、ヴィクトリアンやエドワーディアンのアンティーク愛好家にとってはコレクターアイテムとなります。 

美しいので眺めて楽しいアンティークですが、ブレッドフォークとしては大きめでもあるので、現代的にはブレッドに限らず、サーバー一般としてパーティーの時などに使ったら面白いでしょう。

ピアストワークは手仕事で、糸鋸を引いたギザギザ跡が残っています。 ルーペを使って詳細に調べてみると、糸鋸を引いた跡も繊細で、細工のよい品であることが分かります。 手仕事で糸鋸を引いていくのですから、職人さんの優れた技術と多くの時間がかかります。 現代のシルバースミスの方からお聞きしたことがありますが、作業にかなりの時間を要するこうした透かし細工は、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのことでした。 そして、そもそもこれだけの技術を持った職人さんが現代ではいなくなっているのです。 

シルバープレートウェアについては、アンティーク情報欄にあります「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」の解説記事もご参考ください。

アンティーク シルバープレート ブレッドフォーク with アイボリーハンドル





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