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No. 5049 George Unite ヴィクトリアン スターリングシルバー バターナイフ with アイボリー ハンドル
長さ 18.6cm、重さ 34g、ブレードの最大幅 2.5cm、柄の最大幅 1.55cm、柄の最大厚み 8.5mm、1843年 バーミンガム、George Unite作、二万三千円

今から百六十年以上前の1843年に George Uniteの銀工房で作られたアイボリーハンドルのスターリングシルバー バターナイフです。 かなり古いアンティークでありながら、コンディションはまず良好で、古さと共にこの品の魅力になっています。

六十余年続いたヴィクトリア時代を前期、中期、後期の三つに分けるとすればこの品が作られたのはヴィクトリアン前期で、この頃はイギリスの世情もダイナミックに動いていた時期にあたります。 ヴィクトリアン前期を歴史年表で眺めてみると、ヴィクトリア女王が即位してまもなくアフガン戦争やアヘン戦争が起こり、1851年には第一回万国博覧会、そしてクリミア戦争と同じ頃にセポイの反乱、インドの直接統治開始と、荒々しい激動の時代だったことが分かります。 

ブレード部分の手彫りの彫刻はウェーブパターンですが、波頭に向けて勢いのあるエングレービングで、質実剛健なヴィクトリアン前期の時代風潮をよく反映した豪快な雰囲気が伝わってきます。

ブレード部分が曲面状に緩やかに湾曲しているのは初期のバターナイフの特徴です。 また、長さが18.6センチと、現代的な感覚からはバターナイフとしては大きく感じますが、これは古いアンティーク バターナイフほど大きいという傾向に沿っています。 

ブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのも好印象です。 写真三番目のホールマークは順に、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ヴィクトリア女王の横顔でデューティーマーク、1843年のデートレター、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、そしてGeorge Uniteのメーカーズマークです。

ジョージ ユナイトについては、英国アンティーク情報欄の「3.ジョージ ユナイト(1798−1874)」解説記事を、また、英国のバターナイフの歴史については、「9.トラディショナル イングリッシュ バターナイフ」も合わせてご覧ください。 

アンティーク George Unite ヴィクトリアン スターリングシルバー バターナイフ with アイボリー ハンドル






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