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No. 5001 飛翔する鳥 エナメルワーク &クリスタルのスターリングシルバー ブローチ
直径 3.2cm、重さ 6g、1920年代から30年代の英国製、一万一千円

スターリングシルバー フレームに、飛ぶ鳥はエナメルワーク、そしてピンクと緑のクリスタルが入っています。 フレーム周りもよく見ると、小花が可愛らしく出来ています。 エナメルの色使いを詳しく見てみると、赤、青、黒、白、オレンジとなかなか多彩で楽しめます。 

飛翔する鳥の姿などモチーフ的にはジャポニスムの影響が強く出ていますが、素材や作りから見て1920年代から30年代に作られたものと思います。 緑のクリスタルを留めている爪が一つありませんが、外れることはないので大丈夫でしょう。 裏面には「STERLING SILVER」の表示があります。

なお、英国におけるジャポニスムの取り込みについては、6739 クリスティング スプーンの解説記事もご参考ください。

エナメルワークとは日本語で言うと「七宝焼き」のことで、金銀などの貴金属にガラス質の釉薬を焼き付ける装飾技法です。 元々は古代エジプトに起源を持ちますが、奈良時代には日本にも伝来しました。 その後七宝焼きは日本で技術的な発展を遂げ、ヴィクトリア時代の英国では、逆に日本の技術が大いに研究もされました。 このあたりの経緯は、「英国アンティーク情報」欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治政府の岩倉使節団」後半に解説がありますので、ご参考まで。 そもそもエナメルワークは銀の装飾技法としては高度なテクニックですから、この品が手間のかかった昔のアンティークであることは頷けるわけなのです。

アンティーク 飛翔する鳥 エナメルワーク &クリスタルのスターリングシルバー ブローチ




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