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No. 4679 アンカー & フラワー スターリングシルバー ブローチ with ローズゴールド デコレーション
横の長さ 4.7cm、最大縦長 1.6cm、ブローチ本体の最大厚み(留め具含まず) 5mm、1918年 バーミンガム、一万四千円

アンカーと左右に飾られた小花にはローズゴールドの装飾が効いています。 Rose Gold & Silver のコントラストが楽しめる作りになっているのは興味深く思います。 周りの粒々装飾はグラニュレーションと呼ばれ、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代によく見かける銀装飾の手法です。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します、そして百年もので素晴らしいアンティークはそうはないものです。 この品はあと十年ほど経つうちに‘アンティーク’になろうという古さで、時の流れを感じさせてくれますし、ほぼ未使用と思われるコンディションの良さもポイントになっています。 気に入った古いものを使っていくうちに、自分の手元で‘アンティーク’になっていくことはコレクターの喜びとも言え、このシルバーブローチにはそんな楽しみ方もあると思うのです。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

アンカーは海を象徴するマリンモチーフであると同時に、クリスチャンシンボルとしては 「Hope(希望)」や「Steadfastness(しっかりしていること)」という意味合いのメッセージになります。 

この分野のアンティークは現代の品には見られない雰囲気と、一つ一つが個性的で同じものをまず見かけないのが特徴で、ホールマークから製作年やメーカーの特定が可能なことも多いので、私は興味深いアンティーク分野と思っています。

写真二番目で裏面の様子がご覧いただけます。 バーミンガムのアンカーは刻印があまくなっていますが、他の三つのブリティッシュ ホールマークはしっかり刻印されています。 ホールマークは順に メーカーズマーク、バーミンガムアセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1918年のデートレターになります。

アンカー & フラワー スターリングシルバー ブローチ with ローズゴールド デコレーション



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