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No. 4079 James Dixon & Son シルバープレート サーバー
長さ 24.3cm、最大横幅 5.45cm、重さ 108g、ボール部分の深さ
1.3cm、柄の最大厚み 4mm、エドワーディアン頃の英国製、James
Dixon & Son作、一万円
シルバープレートの品になりますが、百グラム以上の持ちはかりがあって、頑丈きわまりない出来栄えのサーバーです。 さらに、このアンティーク サーバーの大きなポイントは、シルバープレートの品でありながら、メーカーズマークの判読および識別が可能で、ヴィクトリアンの有名メーカーの一つである「James
Dixon & Son」の作であることが分かる点にあります。
写真二番目に見えるように、柄の裏面には四つの文字「JD&S」の刻印が並んでいて、これは「James
Dixon & Son」のメーカー名です。 最後はラッパのマークで、メーカーのシンボルになっています。
4052 スターリングシルバー サーバーと一緒に求めたもので、柄先のデザインが同じであることがお分かりいただけると思います。 James
Dixon & Sonのパターンブックにあるデザインの一つということになりましょう。 4052サーバーが1901年の作であることから、写真のサーバーも同じ頃の作であると推測されます。
メーカーの「James Dixon & Son」は1806年創業のシルバースミスで、家族的な経営を持ち味として、職人さんの中には、親、子、孫…と5世代にもわたり、ここで銀製品を作り続けた方もいらしたようです。 シェフィールドで創業後、順調に発展し、1873年にはロンドン進出を果たしました。 1900年頃にはロンドンのお店は5つに増えていました。 また1912年にはオーストラリアのシドニーにも支店を開いています。 1851年のロンドン万国博覧会には多くの作品を出品したとの記録が残っており、その後20世紀初頭にかけて、海外での展覧会にも出展し、パリ、メルボルン、ミラノ等で名声を博しました。
銀工房は一般に、その創業がヴィクトリア期というケースが多いのですが、「James
Dixon & Son」は創業1806年と、ジョージアンの時代にまで遡れる老舗シルバースミスで、評価の高いメーカーの一つと言ってよいでしょう。
シルバープレートウェアについては、アンティーク情報欄にあります「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」の解説記事もご参考ください。