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No. 20210 ユリの花 モチーフ フレンチ アール・ヌーボー シルバー サービングスプーン with ゴールドギルト
長さ 16.4cm、重さ 34g、ボール部分の直径 5.4cm、深さ 0.9cm、柄先部分の最大幅 1.15cm、19世紀終り頃のフランス製、三万八千円

19世紀の終り頃に作られたフレンチ アール・ヌーボー アンティークになります。 フランス製シルバーであることを示すフレンチ シルバー ホールマークがしっかり深く刻印されていることはポイントです。

デザイン性の高いシルバー サービングスプーンで、全体にゴールドギルトが施してあります。 ボール部分の手彫りのエングレービングは、デフォルメされたユリの花 モチーフです。 いかにもなアール・ヌーボー デザインで、ゴールドギルトの装飾と合わせて、ゴージャスな雰囲気に仕上がっております。 

1838年に導入されたフランス製シルバーのスタンダードマークにはいくつかの種類があります。 大きめな銀には知恵と武勇の女神、ミネルバの横顔マークを、そして比較的小さな銀には「いのししの頭」あるいは「蟹」のマークが刻印されます。 また、大小ともに菱形のメーカーズマークを刻印するようにも定められています。 

このシルバーウェアは大きめな銀製品に分類され、ボール部分内側の柄元から右手には、ミネルバの横顔マークがしっかり深く刻印されています。 また、同じくボール部分内側の柄元から左手には、菱形のメーカーズマークが見えます。

フランス アンティークのシルバーウェアは華麗だけれども華奢な雰囲気の品も多いものですが、このジャムスプーンはしっかり出来ています。 柄先の透かし飾りの下は、断面が一辺 5.5ミリの正方形になったソリッドシルバーで、手にしてみると重厚な銀の質感が伝わってきます。 また、ボール部分も1ミリ弱の厚みがあることから、全体としてしっかり出来た印象の品になっています。 

上部の透かし飾りは、正方形の四頂点に対応した四本のブリッジで構成されており、珍しい細工と思います。 ボールはパラボラ状構造で、柄元からボールの先端に向かって三分の一ほど行った辺りが最も窪んだ形状になっています。

ユリの花 モチーフ フレンチ アール・ヌーボー シルバー サービングスプーン with ゴールドギルト



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