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No.20204 Rapport London 木製ケース 置時計
高さ 15.3cm、横幅 9.3cm、奥行き 5.2cm、重さ421g、台座の縦横 10.7cm*6.1cm、二万七千円

Rapport Londonは、ヴィクトリア時代の1898年創業、今でも続く老舗の時計店です。
https://www.rapportlondon.com/about-rapport-heritage.html

現在の扱い品を眺めてみましたが、このタイプの木製ケース置時計は、今では製造を終えているようで、もうありません。

木製ケースの置時計からは、古きよき時代の味わいが伝わってきます。 写真二番目をご覧いただくと、文字盤の下方には「London」と見えます。

写真四番目をご覧いただくと、時計駆動部に「Germany」の表示があります。 すなわち、時計の駆動部は電池式のドイツ製です。 時計心臓部のメカは安心なドイツ製ということで、単三電池一本で正確に時を刻んでくれます。

木製ケースといっても、写真四番目に見えるように、時計の駆動部をはめ込む円形の穴以外の部分は、木が中身まで稠密な構造で、内部が中空な木箱ではありません。 オーク材と思われますが、重厚かつ落ち着きのあるオークの感じがよろしくて、作りのよい時計と思います。

オーク材の落ち着いた輝きはとても英国風であることから、オークをふんだんに使ったマナーハウスの優雅な「オークホール」を思い出しました

古いフォルムや昔のあり方を残しながら、中身は新しいというやり方は、ある意味イギリス人の好むところで、例えば創業1913年の自動車メーカー モーガン・モーター・カンパニーなど、似たような事例と思います。

写真五番目は、アンティークなモーガンというメーカーの解説書です。 いかにも英国風なこの会社、イギリスの奥行きを知るには格好な対象の一つではないかと思っています。

1930年代のクラシックタイプの車を、今でも生産している自動車メーカーになりますが、たしかエンジンはフォード製だったりします。 でも外見はどう見ても、1930年代のクラシックカーで、注文してから納車まで数年待ちだそうです。 モーガン・モーター・カンパニー: http://www.morgan-motor.co.uk/

徳大寺有恒氏によれば、『基本形は1930年代に成立したもので、それをいまだに変えずに作っている。 こういう化石同然の車が残っているあたりが、さすがイギリス。 レトロといったら、これほどレトロな車はない。 風を巻き込んで冬は寒い。 モーガンは最初から雨とか雪とか関係ない車なのだ。 乗れるときにしか乗らない、一種の自転車みたいなものであり、そう覚悟を決めてかかると、車と言うものはいたって贅沢な存在になる。』

私もイギリスでモーガンの車が走っているのを、時々見かけます。 天気が変わりやすく、にわか雨が多い英国では、モーガンのオープンカーに乗るのはけっこう大変。 防寒着を着込んでいるドライバーを見ていると、快適さとは縁遠そう。 こういうアンティークとの付き合いには、やせ我慢が大切な素養かもと思えてきます。 でも、乗ってみたい。

写真のような時計のあり方も、古式ゆかしいフォルムや、オークの落ち着いた雰囲気にこだわって、それを好むところが、英国風なんだろうなあと見ております。

Rapport London 木製ケース 置時計(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

Rapport London 木製ケース 置時計(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)







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