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No.20165 ピアストワーク スターリングシルバー フリーメイソン フォブ with ゴールドギルト & ブリティッシュ ホールマーク SOLD
縦の長さ(留め具含まず) 4.1cm、中央の円形部直径 2.6cm、厚み 2mm弱、重さ 12g、1934年 バーミンガム アセイオフィス、SOLD

ちょっと珍しいアンティーク シルバーが入りましたので、ご紹介します。

このスターリングシルバー フォブは今から八十年以上前に作られたフリーメイソンのフォブで、精巧なピアストワークとゴールドギルトが美しいアンティーク銀です。 透かし細工は断面に糸鋸を引いたギザギザ跡が残る手仕事です。 星型部分や丸飾りなど微細な構造なので、仕上げるまでにはかなりの時間が費やされています。 

表と裏両面にいろいろ書かれていて、ラテン語と思いますが、意味が分からない部分が多いのですが、反対面の星型部分には翻訳と思われる英語の文字が並んでいます。 そこにはWisdom(知恵)、Peace(平和)、Strength(力)、 Concord(調和)、 Beauty(美)、 Truth(真実)と記されています。

上部の飾り部分には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1934年のデートレターになります。

フリーメイソンとはイギリスで発生し世界に広まった秘密結社です。 日本語では秘密結社との言われ方が多いようですが、アメリカではフリーメイソンのメンバーはごく普通にどこにでもいるので、“秘密”というニュアンスはなくて、いわば親睦団体のようなものと言ってよいでしょう。 『大辞林』によれば、「博愛・自由・平等の実現を目指す世界的規模の団体。中世以来の熟練石工組合を母体として一八世紀初めイギリスで結成。啓蒙主義精神を基調とし、多くの名士を会員に含むとされるが全容は明らかでない。」とあります。

ニコラス・ケイジの映画 『ナショナル・トレジャー』を見ましたが、フリーメイソンがストーリーの根幹を成しており、アメリカにおけるフリーメイソンの位置付けを知るよい手掛かりになります。 アメリカの独立戦争を指導したリーダーの多くはメイソンだったり、その後も歴代大統領の多くがメイソンだったということです。 映画のシーンにもありましたが、1ドル紙幣に描かれた「ピラミッドと一つ目の絵柄」も『万物を見通す目』というメーソンのマークの一つで、アメリカ的価値とフリーメイソンには分かち難い関係があるようです。

さらに言えば、日本の戦後10年を主導した歴代首相の多くはフリーメイソンだったこともあり、日本とも大いに関係があります。

ピアストワーク スターリングシルバー フリーメイソン フォブ with ゴールドギルト & ブリティッシュ ホールマーク (英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

ピアストワーク スターリングシルバー フリーメイソン フォブ with ゴールドギルト & ブリティッシュ ホールマーク (英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

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