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No. 20013 ライオン ランパント (立ち姿ライオン) ピアストワーク スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド with ライオン パサント 銀円環
縦の長さ(留め具含む) 4.3cm、最大横幅 2.4cm、本体の厚み 1mm強、重さ 5g、1920年代の英国製、11800円

イギリス人のライオン好きが背景にあるという意味で、とても英国風なシルバーアクセサリーと思って見ております。 英国王室の紋章にライオン、イングランドのサッカーチームのエンブレムにもライオン、そしてアンティークなシリング銀貨にもライオン等々、イギリスとライオンは切っても切れない関係にあります。

透かしの銀フォブにライオン・ランパント(立ち姿のライオン)のデザインです。 写真で見て色合いが濃いめに見えるシェード部分は、とても繊細なエングレービングで、1ミリ間隔に何本もの彫刻線を引いて影をつけていった仕事です。 ルーペで詳細に見ていかれると、ハンドエングレービングとしては限界的な職人技が施されているのが分かり、より楽しめるアンティークであることがお分かりいただけるでしょう。 

ライオンを取り巻く楕円状のフレーム部分には、「T.H.S. SPORTS 1929」と浅めな彫刻文字が見えます。 また、写真二番目に見えるように、裏面にはメーカーズマークと、スターリングシルバーを示す「STERLING」の刻印があります。 

英国シルバーにおいて 92.5%の銀純度を示すスターリングシルバー マークは、普通はライオンが歩いている刻印で「ライオン・パサント(Lion Passant)」と呼ばれます。 ロンドン、シェフィールド、バーミンガム等のシルバーウェアをお持ちの方なら、おなじみのマークと思います。 ところがスコットランドはグラスゴーとなりますと、ライオンは歩いた姿ではなくて、立っていて、これが「ライオン・ランパント(Lion Rampant)」と呼ばれるのです。 

上部の銀円環には「横歩きライオン」の刻印が、しっかり深く刻まれているのもグッドポイントです。

この銀円環に刻印されたライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになり、重要な刻印です。 ライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 

横歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時チューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 

銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

歴史や伝統に格別なこだわりを持つイギリス人は、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)にも特別な愛着があって、五百年の長きにわたって、この刻印を使い続けて今日に到っております。

イギリスの数多いパブの中にあって、もっとも多い名前が「Red Lion」で、英国人のライオン好きを示しています。 この国には約六万軒パブがありますが、そのうちで一番多いパブの名前は「Red Lion」で、六百軒のレッドライオンがあると言われます。 英国中のパブのうちほぼ百軒に一軒はレッドライオンという計算です。 これまでにご紹介した中にも以下のレッドライオンがありました。

「26.クロベリー村」の Red Lion

「32. ウェルシュ ボーダーの Weobley村」のRed Lion Inn

「33. Avebury村」の Red Lion

ライオン ランパント (立ち姿ライオン) ピアストワーク スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド with ライオン パサント 銀円環

裏面の様q


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