アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 19325 ヴィクトリアン スターリングシルバー ヴェスタ
縦 3.9cm、横(留め具含まず) 3.2cm、厚み 1.1cm、重さ 18g、1899年 バーミンガム アセイオフィス、三万二千円-->26800円

写真の品はヴェスタと言って、スターリングシルバーのマッチケースです、スワンマッチという特別なマッチを入れて使います。 小花や葉っぱの植物文様やウェーブパターンのエングレービングが素晴らしく、背景部分の彫刻も繊細そのものと言えましょう。 スワンマッチの長さを切り揃えて収納する手間がかかりますが、そうした少しの世話というのがまたアンティークを扱う楽しみとも思うのです。

写真一番目で見て、中央に盾状部分がありますが、ここは本来ですとイニシャルなど刻むスペースです。 何も刻まれていない状態ですので、新しいオーナーの方がネームを入れることも出来るでしょう。

縦の長さが 3.9センチあって、持ちはかりは18グラムの銀ですので、いつも持ち歩く銀としては、しっかりぎゅっとした銀塊の風情を醸しております。 しかし、ヴェスタとしては、小振りな銀であり、スモールサイズの銀製ヴェスタはあまり見かけないことから、レアものアンティーク シルバーと言ってよいでしょう。

両面に施された手彫りの彫刻レベルは素晴らしく、百年以上前の銀職人さんの匠の技が堪能できる、そんなヴィクトリアーナの銀であります。 

クイーン・ヴィクトリアが若干18歳の若さで英国王位を継承したのは1837年のことで、この年から1900年までの64年間がヴィクトリア時代にあたります。ヴィクトリア女王は在位期間が長かったことと、その時代は英国の国力が格段に伸張した時期と重なっていた為に、イギリスの中でも特にポピュラーな国王となりました。アンティークの分野にあっても、この時代の物品を指すヴィクトリアーナ(Victoriana)という用語もあって、ヴィクトリア時代の品物を専門に集めるコレクタターが大勢いるわけなのです。

スワンマッチはそのまま入れると、ちょっと長いので、3ミリほど切り揃えが必要で、収納できるマッチは十数本です。こういう世話は、身の周り品として面倒ではないかと思われるかも知れませんし、マッチの切り揃えは、無駄な時間の使い方のようにも思えますが、またそれが楽しくもあります。ほっと一息できるときに、アンティークと一緒にゆっくり時間を過ごしてみる、そういう昔道具ではないかなと思っております。 

マッチを入れて、ヴェスタを振るとシャカシャカと音がして気分がいいし、彫刻が綺麗な一級品、かわいらしい銀製ボックスです。エングレービングが美しい品なので、見ているだけで楽しく、そして百年以上前のアンティークになりますが、今でも実用に問題なしです。ヴェスタのエングレービングにもいろいろありますが、この品の彫刻の繊細さはかなりレベルが高いと思います。 

蓋を開けると、ブリティッシュ ホールマークが刻印されているのが分かります。ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1899年のデートレター、そしてバーミンガム アセイオフィスのアンカーマークになります。 

深めなタッチで彫られた植物文様やウェーブの背景に影のように見える部分は、1ミリ間隔に何本もの細かさで彫刻線を引いた仕事です。それがほぼ全面にわたって施されている訳で、時間と手間のかかったアンティークであることが分かります。ルーペを使って鑑賞いただくと当時の限界的な手仕事のレベルの高さに驚かれると思います。

スワンマッチはマッチ箱で擦るのではなく、映画などで見たことがあると思いますが、靴の裏などザラザラしたところに擦りつけて発火させるマッチで、日本ではロウマッチとも呼ばれます。ヴェスタの底はギザギザになっているので、スワンマッチならこのギザギザ底での摩擦で火がつくのです。

私はタバコは吸いませんが、アンティーク ランプやキャンドルの灯火を見ていると落ち着いた気分になれるので、これが日課のようになっていて、灯を入れるにはやはりヴェスタがよろしくて、そのため必需品になっています。また、ロウマッチをシュッと擦ると映画の主人公みたいな気分にもなれるので、何は無くとも火をつけてみたりもします(少し変ですが。)。 

以前にヴェスタをお買い上げいただいたお客様からは、「アクセサリーとして使用しますが、スワンマッチを収納させておいてサプライズを楽しもうと考えています。」ということで、タバコ以外の使い途という点で私と同じだったのは嬉しく思いました。

スワンマッチは英国では簡単に手に入ります。 ニュース エージェントやスーパーマーケットでも売っていることからして、愛好家が多いのだろうと思います。スワンマッチの箱には「since 1883」とありますので、ヴィクトリアン以来の伝統というわけです。

日本でスワンマッチを入手する方法について、お客様から以下の情報をいただきましたので、ご参考ください。
『畑様
仕事におわれてメールチェックが遅れましてすいませんでした。スワンマッチですが、兼松日産農林というマッチ会社が日本に輸入しております。そこはマッチ愛好家のホームページを持っていて、マッチ取扱店の案内や通信販売も行っています。アドレスはhttp://www.nostalgia.co.jpです。
東京都内に販売店があるので都内の方は直接買いに行くのもいいと思います。私も行ってみましたが、いろんなマッチがあって楽しかったですよ。店の主人と話をしてみると意外とマッチ愛好家と言うのは多いようです。愛好家が増えれば入手しやすくなると思うので宣伝どうぞよろしくお願いします。(笑)
新潟は夏から冬へまっしぐらと言う感じで、日に日に寒くなっております。晩酌の酒が、焼酎の水割りからお湯割に変わるのももうすぐでしょう。それではまた』

いつも英吉利物屋をご贔屓いただくお客様からの最新情報によりますと、兼松日産農林のマッチ部に問い合わせたところ、スワンマッチが販売終了になっているそうです。イギリスではどこでも手に入るようなマッチでありますことから、日本の販売店が入手することも難しいことではないように思います。日本でもどこかで取り扱いがあるよう願っています。国際郵便ではマッチをお送りすることは出来ませんが、スワンマッチの画像もご参考まで。



ヴィクトリアン スターリングシルバー ヴェスタ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

ヴィクトリアン スターリングシルバー ヴェスタ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

ヴィクトリアン スターリングシルバー ヴェスタ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


国際郵便ではマッチをお送りすることは出来ませんが、ご参考まで。

アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ