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No. 19224 Good Luck ホースシュー ヴィクトリアン スターリングシルバー ロケット
SOLD
楕円の長径 2.6cm、短径 1.7cm、厚さ 4.5mm、1890年
バーミンガム、Sydenham Brothers作、SOLD
今から130年ほど前のヴィクトリアン後期に作られたGood
Luck ホースシューがメインモチーフになったスターリングシルバーのロケットです。 ホースシューの両サイドにわたっているのは、馬の手綱をつける為のくつわで、これはサブモチーフとして、ダブルクロスをシンボライズしているものと思われます。
ブリティッシュ ホールマークが刻印されていることから、製作年を特定できることは、アンティークとして優れた特徴と言えましょう。 裏面のライオンパサント刻印は少しあまくなっていますが、1890年のデートレター、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、そしてメーカーズマークはしっかり判読できます。
ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄3つが描かれて、「Three
Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の連想はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。
ついでながら、シャーロック・ホームズの『Silver
Blaze』を読んでいましたら、ホームズの「I
think that I shall put this horseshoe into
my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年に発表されていますので、まさにこのロケットが作られた頃に、「ホースシュー=幸運」の連想があったよい例となっています。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。
メーカーの「 Sydenham Brothers」はジョージとロバートというSydenham兄弟によって、ヴィクトリアン中期の1873年にバーミンガムで創業されたジュエリーメーカーです。 ダイヤモンドやその他のジェムストーンを用いたジュエリーが得意分野でしたが、シルバースミスとしてもアセイ登録しており、フラワーや植物モチーフのブローチなどでも時に見かけるメーカーです。
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