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No. 19205 煙草カッター付 鉛筆ホルダー
収納状態での長さ 10.8cm、重さ(含む鉛筆) 5g、ホルダーの横幅 1.0cm、厚み 0.5cm、鉛筆断面の長径と短径 9mm*4mm、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアンの英国製、五千八百円

時々見かけるアンティークな鉛筆ホルダーになります。 しかし、いかにもヴィクトリアンなちょっとした工夫が効いています。 実際に手にして使ってみると、普通より長めなサイズですので、鉛筆本体が短くなっても、扱いやすいのはグッドポイントと感じます。

途中に開口部がありますが、これは煙草カッターと聞きました。 写真一番目で下側先端部がシャーペンのようにノック出来て、ノック後はバネ仕掛けで復元しますが、同時にスライド式のカッターがホルダーの内側を滑るように下りてくる構造になっています。 近所にエドワーディアンの時代から続いている煙草屋さんがあるので、使い方など聞いてみたいと思います。

ヴィクトリア女王は若干18歳で英国王になりました、それから1901年までの64年間がヴィクトリア時代です。 彼女が国王になった時、彼女自身も、また多くの英国民も、その後のこの国の大発展を予期していなかったろうと言われています。 しかし実際にはヴィクトリア女王の治世に、英国は大いに伸長し、世界史上これまでなかった規模の大帝国となりました。

テクノロジーの面でもヴィクトリアンの頃は大発明時代で、今見ても驚くような立派な発明から、笑ってしまうような発明までいろいろあって、この時代のダイナミックさには大きな魅力があるのです。 「Victoriana」というアンティーク分野があるのも、さもありなんです。 

イギリス社会がまだ若く、世の中に活気があったためでしょう、ヴィクトリアンからエドワーディアンの頃の英国は、発明や工夫が大いに振興した時代でありました。 写真のように一工夫効いた物品がもてはやされた当時の時代状況が見えてきて、興味深いアンティークと思います。

取替え用の鉛筆については、普通の六角鉛筆を削って薄く加工する必要がありますので、面倒と思われる方にはお勧め出来ないのですが、私はこういう仕事はけっこう得意で、あまり苦にならないというか、むしろアンティークを扱う楽しみと感じるのです。

中に入れる替え鉛筆の作成方法は以下の通りです。 まず普通の六角鉛筆を5センチほどの長さに切ります。 カッターナイフで鉛筆の六つの各面に切り込みを入れていけば、切り離すことが出来ます。 次に上下の二面と平行に鉛筆を薄く削っていけば、ホルダーに差し込んである替え鉛筆と同様なサイズの鉛筆を仕上げることが出来ます。 六角鉛筆は6.5ミリほどの厚みがありますので、上下ともに1ミリ強ずつ削っていくと、ホルダーに差込可となります。 

替え鉛筆作成の作業時間は10分ほどですが、これでしばらくはアンティーク 鉛筆ホルダーが楽しめるわけで、ちょっとした器用さがあれば、たいした作業ではありません。 

煙草カッター付 鉛筆ホルダー



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