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No. 19175 アール・デコ 9カラット ゴールド &スターリングシルバー チェーンョ ダブルフェイス カフリンクス
楕円の長径 1.7cm、短径 1.1cm、本体の厚み 1mm、1930年代 英国製、H.G & S作、11,800円

スターリングシルバーと9カラット ゴールドで作られたカフリンクスで、素材のよさが第一のポイントです。 今から八十年ほど前に作られた古い品でありながら、コンディション良好なこともよいでしょう。 そして、品物の背景を探っていく手掛かりが残っていることも、アンティークとしておもしろいと感じます。

素材はベースがスターリングシルバーで表面は9カラット ゴールドとなっています。 裏面には素材を示す「9CT GOLD & SILVER」の刻印と、「H.G & S」のメーカーズマークがあります。 「H.G & S」といえば、1930年代にはスターリングシルバー ホースシューを作っていたシルバースミスであって、興味を惹かれております。

この品を見ていくと、二つの点から1930年代の作であろうと推測できます。 まず表面のデザインですが、9カラット ゴールド部分は鏡面仕上げと、マットd上げを組み合わせて、直線を基調とした幾何学模様が施されており、これは1930年代のアール・デコの特徴です。 

さらに加えて、「H.G & S」のメーカーズマークが刻印されていることから、この品が作られたのは1930年代であろうと考えられます。 と言いますのは、「H.G & S」のメーカーズマークを使っていたシルバースミスが、銀のホースシューを作っていたのは、蛯ニして1930年代のことであり、このシルバースミスの活動期間を推測する手掛かりを与えてくれるのです。

シルバー&9カラットゴールドの素材ですから、品物が良いのは間違いありません。 そのうえ、たとえデートレターはなくとも、デザインやシルバースミスの情報から、製作年代を絞っていける。 こんなところも、ハ真のアンティークを手にして楽しいポイントだと思います。

1920年代、30年代はアール・デコの時代ですが、ヴィクトリアンあるいはエドワーディアンの伝統的で凝ったシルバーデザインとは大きく異なる変更が、この時代にあったことは、とても興味深いと思います。 ある解説によれば、このデザイン上の大きな断絶を生み出した最大の要因は第一次大戦だったと言われています。 

当桙フ人たちはヴィクトリアンとエドワーディアンの輝かしい伝統の延長上に世界大戦が起こったことに大きなショックを覚え、ポストワーの時代には、昔の時代から距離を置きたいと望む風潮が強く、そこにアール・デコがぴたりとはまったというわけです。 

アール・デコについてはいろいろな説明がありますが、この解説はかなり言いえているように思います。 イギリスを隅々まで旅してみて、どんな小さな田ノの村にも、第一次大戦の戦没メを悼む記念碑が建っているのを知りました。 英国人の暮らしを根底から揺るがした出来魔ナあったことが想像されるのです。

アール・デコ 9カラット ゴールド &スターリングシルバー チェーンョ ダブルフェイス カフリンクス



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