英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 19125 ベークライト フラワーカービング クロス
クロス本体の縦長 3.6cm、留め具をを含む縦長 4.6cm、横の長さ 2.0cm、クロスの厚み 4.5mm、1930年代の英国製、8,800円

ベークライト素材に手彫りの彫刻を施して、縦横八つの花びらの様子が細部にわたるまで見事なフラワーカービング クロスです。 真上から見ても、光の陰影によって彫刻の立体感が分かると思います。 クロスの最大厚みは4.5ミリあって、写真三番目のように横から見ると、さらに立体的な構造の様子がお分かりいただけるでしょう。 

四重にわたる花びらの彫りは細部にまで彫刻刀が入っていて美しい細工です。 彫刻先端部ではやや透明感を伴った素材の色艶が綺麗と思います。 とてもリアルに花がこしらえてあるので、花びらが欠けたりしないか、強度の心配をしてしまいそうですが、ベークライトはとても硬い素材なので、安心して普段使いできるクロスであることもよいでしょう。 かなり綺麗で、レアものアンティークの範疇に入りましょう。 

素材のベークライトとは化学者Leo Baekelandが20世紀初めに発明し、1907年にパテントを取った史上初の人工硬質プラスチックです。 この素材の熱に強く非常に固い性質は、彫刻を加えるなど複雑な加工に耐えるという意味で、コスチュームジュエリーの材料として注目され、1920年代から40年代にかけてベークライトのコスチュームジュエリーが全盛となりました。

ベークライトは高温高圧の製造過程でしばしば爆発を起こし危険であったことや、第二次大戦後にはいろいろな高機能プラスチックが登場したことで、60年代半ばには生産中止となりました。 しかし逆に製造期間が限定されていたことから、アンティークとしての価値が増し、今日ではコレクター アイテムとなっており、特にアメリカには大勢の収集家がいます。

『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」もご覧いただければ幸いです。

ベークライト フラワーカービング クロス






イギリス アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ