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No.19116 ヴィクトリア女王 ゴールデン ジュビリー コメモレーション フローリン銀貨 ブローチ with ゴールド ギルト
直径 2.9cm、重さ 12g、銀貨の厚み 2mm縺Aピンの長さ 3.2cm、銀貨の鋳造年1887年、1887年頃の英国製、9,800円

「フローリン(Florin)」とは2シリングにあたりますが、今では廃~されてしまってもうない貨幣単位のノスタルジックな響きと、ゴールドギルトの美しさに惹かれました。

ヴィクトリア女王戴冠50年を記念したフローリン銀貨のブローチです。 高額銀貨なので重たくて、銀の質感が心地よいです。 ゴールドギルトの状態がとてもよく、ピンや留め具の様qを見ても、ほとんど使用感がないので、gわれることなく130年に近い年撃ェ流れて現在に至っているものと思います。

クイーン ヴィクトリアが若干18歳の若さで英国王位を継承したのは1837年のことで、この年から1900年までの64年間がヴィクトリア梠繧ノあたります。 ヴィクトリア女王は在位期間が長かったことと、その時代は英国の国力が格段に伸張した時期と重なっていた為に、イギリスjの中でも特にポピュラーな国王となりました。 アンティークの分野にあっても、この時代の物品を指すヴィクトリアーナ(Victoriana)という用語もあって、ヴィクトリア梠繧専門とするコレクタターが大勢いるわけなのです。

イギリスの昔のお金についてですが、1ポンド=20シリング=240ペンスなので、「1シリング」=「12ペンス」になります。 ポンド、シリング、ペンスと三つの基本単位を持っていた英国の旧通貨はなんだかとても複雑で、十二進法が混じっているので計Zするのも億劫です。
昔、サマセット・モームの「撃ニ六ペンス」の題名を初めて見た時に、なぜ六ペンスなのかと思ったものですが、十二進法の通貨単位では、ちょうどきりがよい数嘯ナもあるのです。
1971年には旧通貨制度が廃~され、1ポンド=100ペンスのすっきりした十進法の制度に代わって現代に至っています。 

この十二進法梠繧フ名残が、今日の英国人の暮らしには、今でもまだ残っています。 娘が通ったイギリスの小学校では、掛け算の九九のことを「Times Table」と呼んで、低学年の子供たちは日本と同じように暗唱するまで練習します。 ところが日本と違うのは「一の段」から始まる九九が「九の段」で終わらないのです。 イギリスの九九は12*12まで覚えます。 日本の九九は81通りですが、英国の九九は12*12=144通りです。 今日の十進法の暮らしなら「十一の段」や「十二の段」は不要なはずですが、ずいぶん昔の名残が未だに残っていて、先生たちも「十二の段」まで教えないと翌ソ着かないのでしょう。 

このややこしい12進法の呪縛をイギリス人にかけたのは、一千年近く前にイングランドを征服してノルマン王朝を開いた、元々はフランス貴族のノルマンディー公ウィリアム(=ウィリアム一世)だったことが知られています。 彼がやってくる前のサクソン梠繧フイングランドでは、「1シリング」=「5ペンス」だったものを、この新しい征服メが「1シリング」=「12ペンス」にせよと定めたのでした。 そしてその後、お金の単位については1971年までウィリアム一世の定めが守られてきたわけで、そしてまた、今でも21世紀の子供たちが「十二の段の九九」を習っているわけなのです。

ヴィクトリア女王 ゴールデン ジュビリー コメモレーション フローリン銀貨 ブローチ with ゴールド ギルト






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