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No. 19111 ヴィクトリアン スターリングシルバー スプーン
with ピアストワーク
長さ 8.9cm、重さ 8g、ボール部分の長さ 2.4cm、透かし柄の最大幅
1.85cm、ボールの深さ 5mm、1900年 ロンドン、Goldsmiths
& Silversmiths Company作、4300円
今から百二十年近く前に作られたヴィクトリアン スターリングシルバーの薬味匙です。 ハ真二番目に見えるブリティッシュ ホールマークは順にメーカーズマーク、1900年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてロンドン アセイオフィスのレオパードヘッド マークになります。
ヴィクトリア梠繧フイギリスでは、マスタードやホースラディッシュ用だったと思いますが、今日の日本で使うなら、オ味唐辛qなどにもよさそうです。 薬味の好きな方なら、毎日手にするお気に入りの銀になるでしょう。
あるいはまた、現代のコーヒースプーンは、ヴィクトリア梠繧ニ違って、小振りなものが多いですから、21世紀の今日では、コーヒー用のスプーンという用途もありかと思います。
小振りな銀でありますが、タ際に手にしてみると、透かしや柄の部分の銀には厚みが感じられて、けっこうしっかり出来ているのは好印象です。
さらには、有名メーカーである「Goldsmiths
& Silversmiths Company」の作であることも気に入りました。
ヴィクトリアン後期にあたる1880年当栫A「Goldsmiths
& Silversmiths Company」はリージェント・ストリート
112番地に店を構えておりました。
リージェント ストリートは、東京の銀座通りのようなもので、ヴィクトリア梠繧ノあってもロンドンで最もポッシュな界隈であったわけで、そこに店を構えていたこと自体が、「Goldsmiths
& Silversmiths Company」の規模の大きさを示していると言えます。 エドワーディアンの時代には、クライアントはふかふeグ毯とダーク
マホガニーの階段を上って、その先の素晴らしく豪華な専用ティールームに案内されたということで、当桙フゴージャスな雰囲気を伝えるエピソードです。
ちなみに現在のリージェント ストリート112番地は、地下鉄のオックスフォード
サーカス駅から、ピカデリー サーカス駅に向かって、リージェント
ストリートを下って歩いていくと、左手にLibertyがあって、もう少し先におもちゃ屋さんのHamleysがありますが、さらに歩いていって、ピカデリーの手前で通りが大きく左に曲がっていくあたりになります。
ロンドンに行かれた方なら、まず間違いなく観光で歩いている界隈と思います。 今でも立派な建物が左右に立ち並ぶ界隈ですが、リージェント
ストリートの外観は写真の銀スプーンが作られた当桙ニほとんど変わっていません。 アンティークを手にしながら、そんなこんなに思いをいたしてみるのは楽しいものです。
「Goldsmiths & Silversmiths Company」は1880年創業のシルバースミスですが、銀製品の他にゴールドやジュエリーの分野でも名を馳せていて、チャールズ・ウォーラル≠フように40年以上にわたって人気を狽オたデザイナーも抱えていました。 また、この会社のビジネスはそれだけに止まらず、ウォッチやクロックのメーカーでもありましたし、さらには貴金属やダイヤモンドのトレーディングも手がけていました。 「Goldsmiths
& Silversmiths Company」という名前から、ちょっと普通の銀工房ではないような、大きなビジネスの規模を感じるのですが、それはまさにその通りであったわけです。
この品が作られたヴィクトリア梠繧フ背景については、「英国アンティーク情報」欄の「31. 『Punch:1873年222日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」や「14.Still Victorian」の解説記魔烽イ参考ください。
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