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No.18954 ヴィクトリアン ピンチバック 両面式 ロケット ペンダントヘッド
縦の長さ(丸留め具含む) 4.0cm、外側六角形の一辺の長さ
1.5cm、ガラスの直径 2.0cm、最大厚み 3mm、ヴィクトリアン後期の英国製、一万八千五百円
上端の止め具をネジのように回して外すと、ピンチバックのフレームからガラスが外せます。 裏面も同様な外観で両面に写真が入る仕掛けです。
デザインのよさに惹かれましたが、懐中時計の留め具のような上部の円環構造も、昔っぽさが際立って、このロケットの魅力になっています。
周りに配された球形の粒々装飾はグラニュレーションと呼ばれ、ヴィクトリア期に好まれた装飾技法の一つです。 グラニュレーションは球をフレームに接合するものですから、外からの力にあまり強くないという弱点があるのですが、コイル状に波打った外周フレームがグラニュレーションをよく保護するように工夫されていて、なかなかのアイディアと感心します。
また、このコイル状外周フレームは、よく考えてみると、ウェーブパターンを意図したもので、デザイン性の高さ、実用面での強さ、そしてモチーフの意味合いの三点から、なかなか奥の深いアンティークであると思うのです。
ウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や
Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。
ロケットの素材はピンチバックと呼ばれるアンティークな素材です。 この素材は銅と亜鉛の合金で、ゴールドの色あいをもたらすジュエリー素材として、ヴィクトリアンの英国で好まれてしばしば使われました。 元々は1720年ごろにロンドンの時計メーカーであったクリストファー ピンチバックという人が発明したことから、ピンチバックの名で呼ばれるようになったのでした。
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