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No.18951 フラワーリース ピアストワーク アイボリー クロス with ライオン パサント 銀円環
縦の長さ(銀円環留め具含まず) 6.8cm、横の長さ 4.35cm、クロスの帯幅 9mm〜10mm、最大厚み 1.1cm、二万三千八百円

アイボリー素材にフラワーリースをカービングしたクロスのペンダントヘッドです。 彫刻はとても手の込んだ立体感のある細工です。 古い品ではありますが、お手入れ状態がよくて、アイボリーの艶のよさは秀逸です。

アイボリーの最大厚みはお花の辺りが1.1センチほどあって立派なので、全体としてゴージャスな印象を強く受けます。 クロスの中央を囲むように施された透かし細工も豪華な雰囲気に花を添えているようです。

上部に見える太めな銀円環にはスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があるのもよいでしょう。 この銀円環は太さもしっかりで重厚感が好ましく思えます。

ちなみに、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになり、重要な刻印です。 ライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 

横歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 

銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

歴史や伝統に格別なこだわりを持つイギリス人は、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)にも特別な愛着があって、五百年の長きにわたって、この刻印を使い続けて今日に到っております。

『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。

フラワーリース ピアストワーク アイボリー クロス with ライオン パサント 銀円環



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