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No. 18833 グッドラック 三つ葉のクローバー ピアストワーク & エナメル細工 ペンダントヘッド
直径 2.5cm、厚み 1mm、重さ 5g、九千五百円

ベースメタルは銅でシルバーギルトされていたようですが、裏面を見ると、シルバーギルトが薄くなって、銅の地が出て味わいとなっています。

おそらく 16215 ペンダントヘッドと同じメーカーが作ったもので、同じ頃に作られたものと思います。 エナメルメークなど、同程度に細工のよさを感じます。

あらためて詳細に見てみると、なかなか細工のよいアクセサリーであることが分かります。 透かし部分は断面に糸鋸を引いたギザギザ跡が残る手仕事ですし、三つ葉の緑や中央の赤いアクセントは、奥ゆきの感じられるエナメルワークで、光にあたった反射光が綺麗です。 エナメルワークとは日本語で言うと「七宝焼き」のことで、金銀などの貴金属にガラス質の釉薬を焼き付ける装飾技法です。 元々は古代エジプトに起源を持ちますが、奈良時代には日本にも伝来しました。 その後七宝焼きは日本で技術的な発展を遂げ、ヴィクトリア時代の英国では、逆に日本の技術が大いに研究もされました。 このあたりの経緯は、「英国アンティーク情報」欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治政府の岩倉使節団」後半に解説がありますので、ご参考まで。

英語には「live in the clover (安楽に暮らす)」という言い回しがあり、こうしたクローバーの良い意味合いが、このアンティーク アクセサリーには込められています。 クローバーと安楽の繋がりについて、先日、牧草を刈り入れしていたファーマーの方から教えていただいたので、ご紹介しておきましょう。 牧草など植物の成長には土中の窒素分が必要ですが、クローバーは進化した植物で、大気中の窒素を直接に取り込んで養分に出来るのだそうです、そのため、クローバーのある畑は肥沃になります。 また家畜の飼料としてもクローバーの繊維質とプロテインが動物たちの成長に欠かせないのだそうです。 と言うわけで、クローバーに恵まれた農場は栄え、安楽に暮らしてゆけるということでした。

グッドラック 三つ葉のクローバー ピアストワーク & エナメル細工 ペンダントヘッド


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