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No.18536 ブラス ペーパーナイフ
長さ 24.0cm、重さ 185g、ハンドル先の球部分直径 2.3cm、一万二千五百円

かなり重たくて、しっかりしたブラスのペーパーナイフです。 ハンドル部分を含めて全体が中まで稠密なブラス素材でできています。 長さは24センチあって、これはけっこうな長さでありますが、写真二番目に見えるように、ハンドルとブレードを取り外すことも可能です。 なぜ分解できるのかと思いますが、かなりのサイズになりますので、持ち運びの際には、やはり二つに分かれる方が、よろしいかと思います。

ブラス磨きのピカールで磨けば磨くほどに輝きが増して、いい感じになります。 英吉利物屋では銀の取り扱いが多いので、私は銀をよく磨きます。 最初は億劫な気がしても、始めてみると、これがけっこうはまるもの、時を忘れて銀磨きしていると、心が休まる効果もあります。 銀のみならずブラスでも、同様な効果があることを教えてくれるペーパーナイフと思いました。

お手入れによって、磨き上げられたブラスの光沢を楽しむことは簡単です。 しかし、しばらく放って置いて、渋めな色合いで使うのもよいでしょう。 二通りに使えるのは楽しいと思います。

『The Victorian House(Judith Flanders著)』という本に、毎週金曜日は銀磨きの日という記述があって、当時の暮らしはのんびりしているというか、優雅なものだなあと読みました。 でも、よく考えてみると、昔は銀をよく磨いていたのではないかとも考えられるわけで、今日のイギリス人が時折見せる渋い色の好みというのは、歴史を経て世の中や人々の考え方の成熟というか、枯れというか、そういうものと関係していそうにも思うのです。 などなど考えながら、銀やブラス磨きに興じてみるのは如何でしょう。

ブラスという素材はパブのカウンターとか、マナーハウスのドアノブなど英国の昔ものには欠かせない素材で、磨き上げられたブラスの光沢は落ち着きと品があって、英国風を感じさせます。 ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 私はReckitt & Colman社のBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリス人はブラス好きで、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。 

ブラスのお手入れに、これまで『Brasso』をお薦めしてきましたが、もう一つ良い品を見つけましたのでご紹介しておきましょう。 日本磨料工業製の『ピカール』という品で、海上自衛隊の御用達でもあるそうです。 使い比べてみて、ピカールの方がブラッソより溶剤の濃さが少ないように感じます。 その為か分かりませんが、ピカールはブラス(真鍮)以外にもあらゆる金属に使えるのみならず、プラスチックや象牙等のお手入れに使用可能と書いてありました。 ピカールの方が用途が広くて便利かも知れません。

ブラス ペーパーナイフ




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