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No. 18256 折りたたみ式 鉄製 コークスクリュー、ワイン栓抜き
伸ばした長さ 10.6cm、閉じた長さ 6.7cm、横幅 5.0cm、重さ 38g、八千五百円

このタイプの折りたたみ式 鉄製栓抜きとしては、中型サイズになろうかと思います。 いくらアイアン アンティークの楽しみと言っても、あんまり大きいのもどうかということもあり、いい感じの錆の出具合も気に入って求めました。

栓抜きというと、先が尖って危ないものですが、この品は写真一番目のように収納状態ならまったく安心です。 ゆったりした曲線構造が見ていて、なんだか和めますし、やっぱりアイアン アンティークは錆の出具合次第でその表情が違ってみえるのが面白い。 錆の出具合は少しケアに気を使っていけば、コントロール可能なので、時間をかけて自分好みのアンティークに育てる楽しみがありましょう。

写真の品は鉄製のコルク栓抜きですが、かなり古いにもかかわらず、モダンな雰囲気もあって、面白いと思います。 栓抜きのスクリュー棒を両側から挟み込む二本のアームが、強力なスプリングの働きをする、なかなかのアイディア品です。 スクリュー棒とアームの接合部は凹凸の形にスティールが切ってあり、アーム両サイドから押す力が強いので、写真一番目のように閉じた状態か、写真二番目の伸ばした状態で、カチッと形状が収まる仕掛けになっています。 

コルク栓抜きは英語で言うと「Corkscrew」になりますが、この単語の響きがなんとなく好きで、実際に使えるアンティークであることにも惹かれるのです。 使えるアンティークとしてはコンパスや置時計もよいのですが、食事や会話を楽しんでいる中で、ワインの栓を抜くひと時というのは、華のある儀式のようなものであって、そんなときに使えるアンティークなコークスクリューに興味を覚えます。

英国アンティークにはスティール アンティークという専門分野があります。 イギリスには世界初の鉄橋で、ユネスコの世界遺産にもなっているアイアンブリッジという誰もが知っている観光地があって、英国人にとってスティール アンティークと言われてまず思い浮かぶのは、この産業革命の遺産であるアイアンブリッジであることが多いようです。 鉄の道具の歴史はかなり古いわけですが、ジョージアンの時代の中頃に始まった産業革命の影響が大きく、次のヴィクトリア時代を通じて、鉄製品が芸術的な領域にまで高められていきました。 ですからイギリスにおけるスティール アンティークとは、この国の人たちにとって誇らしいアイアンブリッジや産業革命の延長線上にあって、ヴィクトリアンのノスタルジーを感じさせてくれるアンティーク分野であるのです。

折りたたみ式 鉄製 コークスクリュー、ワイン栓抜き

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