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No. 18206 エドワーディアン スターリングシルバー シュガーシフター スプーン with ピアストワーク
長さ 11.7cm、重さ 17g、ボール直径 4.45cm、ボール部分の深さ 1.1cm、柄の最大幅 1.85cm、1904年 バーミンガム、一万六千五百円

今から百年と少し前のエドワーディアンの時代に作られたシュガー シフタースプーンです。 一般にシフタースプーンは華奢な感じの品が多いのですが、ねじれ柄の最大厚みは3ミリ強あって、柄先に向けても銀が厚めで持ちはかりもあるので、しっかりした印象を受けます。 

柄先は幅広に出来ていて、見事なエングレービングが強調されるのも芸術的です。 柄のねじり構造は強度と美しさを同時に追求するのに役立っています。 ボール部分のカットは雪結晶のようで美しく、眺めているだけで楽しめる品とも思います。 

透かしは手仕事で、糸鋸を引いたギザギザ跡が残っています。 マグニファイイング グラスで詳細に調べてみると、糸鋸を引いた跡も繊細で、細工のよい品であることが分かります。 手仕事で糸鋸を引いていくのですから、職人さんの優れた技術と多くの時間がかかります。 現代のシルバースミスの方からお聞きしたのですが、当時の手間をかけた丁寧な仕事は、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのこと。

これだけ美を追求した技巧が加えられていると、私はどうしてもこの百年以上前に作られたエドワーディアンの小品が鑑賞用なのではないかと思えてなりません。

エドワーディアン スターリングシルバー シュガーシフター スプーン with ピアストワーク



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