英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ 

No.18147 エドワーディアン スターリングシルバー ブレッドフォーク
長さ 14.8cm、最大横幅 3.6cm、柄の最大厚み 3mm弱、重さ 35g、1911年 シェフィールド、Henry Williamson Ltd作、二万二千五百円

重さが35グラムで、かなりの持ちはかりがあります。 手にしてみると、銀に厚みがあって、シルバーのふっくら感が心地よいエドワーディアン アンティーク ブレッドフォークです。

写真三番目に見えるように、四つのシルバーホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順にシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1911年のデートレター、そしてHenry Williamson Ltdのメーカーズマークです。

シルバースミスのHenry Williamson Ltdは、ヴィクトリアン中期の1865年にヘンリー・ウィリアムソンが創業した銀工房です。 1895年には時計店を買収して小売部門を拡張し、1899年に今度はファクトリーを買収して製作部門を強化しています。 ヴィクトリア期の最後の頃には、シルバー部、シルバープレート部、ジュエリー部、時計部、眼鏡部等を抱える大きなビジネスに成長していたようです。 1920年代には、英国産業フェアやスペイン バルセロナのフェアに出展したりと活躍しましたが、1929年世界大恐慌のあおりを受けて店を閉じました。 この銀のナイフはエドワーディアンで1904年の製作ですから、H. Williamson Ltdが最も勢いの盛んだった頃の品と言えそうです。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 このスターリングシルバー ブレッドフォークが作られたのは1911年ですから、正式なアンティークに仲間入りしているわけです。 日本における1911年といえば日露戦争が終わったのが1905年のこと、ずいぶんと昔のことになりましょう。 やはり百年経っているということは、アンティークとしての大きな魅力になるでしょう。

ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代のディナーテーブルでは、ロールパンやスライスパンをサーブするのに優雅なブレッドフォークが使われていました。 テーブルエチケットの変遷につれて、今日の食卓ではブレッドフォークは使われなくなってしまったので、その意味でもまさにアンティークと言えましょう。 

今ではもうなくなってしまったシルバーウェアは昔の時代に思いを馳せるに貴重で、アンティークシルバーの収集家にとってはコレクターアイテムともなっております。 現代ではブレッドフォークでパンをサーブすることはあまりないと思いますが、それはそれ、用途を変えて、パーティーの時などにオードブルサーバーとして使ってみたら、ゴージャスで話題性のあるアンティークとなって楽しいでしょう。








イギリス アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ