英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 18103 スターリングシルバー スプーン with ピアストワーク
長さ 12.1cm、重さ 20g、ボール部分の最大幅 3.4cm、透かし柄の最大幅 1.95cm、1929年 ロンドン、一万一千五百円

ピアストワークの丁寧な仕事振りに、繊細なリースの彫刻、そして銀の質感も感じられて、しっかり出来た綺麗なアンティークと思います。 写真二番目に見えるように、柄の裏面には四つのブリティッシュ ホールマークがどれも深く刻印されているのもよいでしょう。

写真二番目のホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1929年のデートレターになります。

それでは、写真の品が作られ使われた当時のイギリスはどんなであったのか。 先日、お客様との遣り取りの中で、調べてみる機会がありました。

1929年に始まった世界恐慌といいますと、私たちは世界史をアメリカ中心に学んできましたので、米国株暴落から世界中一緒に奈落の底に落ちて行ったかのように思ってしまいがちです。 

実際のところは、1929年10月の米国株暴落から直ちに世界恐慌につながったわけではなくて、1931年頃まで、イギリスへの影響は比較的軽微でありました。 1931年5月から欧州の銀行倒産が始まって、31年9月イギリスは金本位制から離脱しました。 ところが金本位制離脱後には低金利政策が可能になって、1932年から37年までのイギリスは住宅建設ブームになっています。

当時、イギリスの金本位制からの離脱は大きな出来事でしたし、1930年代は総じて不況と言ってよいのですが、一方で住宅建設は好調でした。 光と影が同時に存在した1930年代のイギリスであったのです。

スターリングシルバー ジャムスプーン with ピアストワーク


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