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No. 17303 James Dixon & Son ヴィクトリアン シルバープレート ティーポット SOLD
蓋のつまみまでの高さ 19.3cm、重さ 860g、ボディーの最大直径 11.0cm、ハンドルから注ぎ口までの長さ 22.1cm、ヴィクトリアン後期の英国製、James Dixon & Son作、SOLD

お手入れすれば銀の輝きを取り戻すと思いますが、一世紀以上の時を経たアンティークの、いぶし銀の色合いもまたよいでしょう。 いかにもヴィクトリアンなアンティークで、ゴージャスな雰囲気は、なかなかに得難い特徴であると思います。 写真二番目で見て、注ぎ口の下方にへこみと言うか、平らになったところがありますが、あまり気になりませんし、これは古いアンティークの味わいのうちでありましょう。

さらに、このアンティーク ポットのポイントは、シルバープレートの品でありながら、メーカーズマークの判読および識別が可能で、ヴィクトリアンの有名メーカーの一つである「James Dixon & Son」の作であることが分かる点にあります。

底面には四つの文字「JD&S」の刻印が並んでいて、これは「James Dixon & Son」のメーカーズマークになります。

メーカーの「James Dixon & Son」は1806年創業のシルバースミスで、家族的な経営を持ち味として、職人さんの中には、親、子、孫…と5世代にもわたり、ここで銀製品を作り続けた方もいらしたようです。 シェフィールドで創業後、順調に発展し、1873年にはロンドン進出を果たしました。 1900年頃にはロンドンのお店は5つに増えていました。 また1912年にはオーストラリアのシドニーにも支店を開いています。 1851年のロンドン万国博覧会には多くの作品を出品したとの記録が残っており、その後20世紀初頭にかけて、海外での展覧会にも出展し、パリ、メルボルン、ミラノ等で名声を博しました。 

銀工房は一般に、その創業がヴィクトリア期というケースが多いのですが、「James Dixon & Son」は創業1806年と、ジョージアンの時代にまで遡れる老舗シルバースミスで、評価の高いメーカーの一つと言ってよいでしょう。

シルバープレートウェアについては、アンティーク情報欄にあります「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」の解説記事も
ご参考ください。

James Dixon & Son ヴィクトリアン シルバープレート ティーポット







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