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No.16849 ムーン & スター カラーグラス ピンチバック リング
リング内径 1.65cm、月の縦長 1.4cm、色ガラスの直径 1.5mm、七千五百円

星と月が好きな方にピッタリなリングです。 

リングは飾り部分の反対サイドで切れた構造になっているので、自分で若干の調整が出来るのも魅力です。

素材はピンチバックと呼ばれるアンティークな素材です。 この素材は銅と亜鉛の合金で、ゴールドの色あいをもたらすジュエリー素材として、ヴィクトリアンの英国で好まれてしばしば使われました。 元々は1720年ごろにロンドンの時計メーカーであったクリストファー ピンチバックという人が発明したことから、ピンチバックの名で呼ばれるようになったのでした。

三日月は花札の絵柄に代表されるように、ジャポニスムの主要なモチーフでありますが、同時に西欧文化にあっても Crescent Moon(三日月)はギリシャ神話のアルテミスや、ローマ神話のディアーナといった月の女神を象徴する古くからのモチーフでもありました。

近代に入ってからはイスラム諸国で国旗のデザインに三日月を採用することが多くなって、三日月とイスラムの関係が深まったといわれます。 でもまあ、考えてみると、月は地球上のどこからでも見えるわけで、歴史上どこの文化圏にあっても、月を尊ぶ傾向はあったと思います。 ところが国旗にデザインとして採用されると、その影響力は強いものになりやすいのです。

同じような事例はイングランドのセント・ジョージ旗にも見られます。 セント・ジョージは古代ローマ時代の殉教者で、そのドラゴン退治伝説は元々はグルジアに起源があり、キリスト教徒にとっては共通のバックグラウンドになります。 歴史を紐解けば、遠く遡ること五世紀のフランク王国メロビング朝をはじめとして、いろいろな国々で守護聖人として大事にされてきました。

ところがヴィクトリア時代のイギリスはセント・ジョージを好んで、金貨や銀貨のデザインとして採用したり、白地に赤十字のセント・ジョージ・クロスをイングランドの国旗として採用したりしてきたので、今では他の国々より一歩抜きん出て、自由の女神がアメリカを象徴するかのように、セント・ジョージ=イングランドのような感じになって現代に至っております。

サッカーのワールドカップで、セント・ジョージ・クロス旗で応援されるイングランドチームを見せつけられると、やはり他の国は一歩引かざるを得ないような雰囲気でしょうか。

ムーン & スター カラーグラス ピンチバック リング




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