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No. 16652 ジョージアン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン ティースプーン
長さ 13.7cm、重さ 16g、ボール部分の長さ 4.6cm、最大横幅 2.8cm、ボールの深さ 0.6cm、柄の最大幅 1.4cm、1827年 ロンドン、八千円

今から百八十年以上前に作られたスターリングシルバーのティースプーンです。 もうすぐ二世紀が経過しようという古さは、たいへんな魅力になろうかと思います。 あまり使われずに今に至っているようで、コンディションが良好なのもよいでしょう。 柄の裏面にはブリティッシュ ホールマークがどれもしっかり深く刻印されているのもポイントです。 

柄の裏面に刻印されたホールマークは順に、メーカーズマーク、ロンドン レオパードヘッド、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1827年のデートレター、そしてジョージ四世の横顔でデューティーマークとなっています。

16600 銀スプーンと同等品になりますので、説明記事の内容は二本に同様に当てはまります。 ところが、写真三番目をご覧いただくと、ブリティッシュ ホールマークの下方にポッチの刻印がありますが、その刻印場所に違いが認められて、まず個性が感じられます。 そして、二本を手元でじっくり眺めてみると、柄元の銀の厚みや、柄先に向う流線形のくびれの様子など、細かいところに違いが認められて、これこそが二世紀前の手仕事の味わいなのだなあと感慨深く思います。

ちなみに、ブリティッシュ ホールマーク下方にポッチの刻印は、ジャーニーマンズ マークと呼ばれます。 ジャーニーマンズ マーク(Journeymanは徒弟の上で、マスターの下に位置する。)と言うのは、シルバースミスの工房の中で誰が手掛けた仕事かを示す職人ごとのマークです。 ジャーニーマンズマークの分析はアンティークシルバーの研究の中でも最前線にあって、こういうことを地道に調べている専門家がいるイギリスはとても面白い国とも思うのです。

ジョージアン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン ティースプーン




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