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No. 16635 フランス製 シルバー 大天使 聖 ミカエル ペンダントヘッド with フレンチ シルバー ホールマーク
直径 1.8cm、縦の長さ 2.2cm、19世紀終り頃のフランス製、一万二千円

翼のある天使が悪魔を懲らしめています。 大天使 聖 ミカエルになりますが、お顔立ちもよろしくて、ルーペでよく観察してみると、細部まで精巧にできた銀であることが分かります。

上部の円環部分には、フランス製シルバーのスタンダードマークである「いのししの頭」マークと、菱形のフランス製メーカーズマークが刻印されています。

小さなホールマークを手掛かりにフランス製と分かることは、この銀アクセサリーの興味深いところと思います。 一般にフランス製シルバーにはデートレターの定めはありませんが、刻印や全体の作りや雰囲気からみて、この銀製品が作られたのは、19世紀の終り頃からイギリスで言えばエドワーディアンの頃だろうと思います。

フレンチシルバーのホールマークはその小ささが特徴で、ちょっと見ただけでは分かり難いのですが、アンティークハント用のルーペがあれば、とても小さな手掛かりを読み取ることで、フランス製であることが解読できます。 この機会にフランスのホールマークについて少し解説しておきましょう。

1838年に導入されたフランス製シルバーのスタンダードマークにはいくつかの種類があります。 大きめな銀には知恵と武勇の女神、ミネルバの横顔マークを、そして比較的小さな銀には「いのししの頭」あるいは「蟹」のマークが刻印されます。 

ただ、問題は「いのししの頭」と「蟹」のマークの大きさが、1.25mm*1.75mmと小さいので判読が難しいことです。 まず、マークサイズが小さいので見落としがちになり、ホールマークからこの品はフレンチらしいと気付くのに時間がかかります。 そしてさらに、小さな刻印の中に描かれた図柄まで識別するには、刻印の表面をクリーニングする必要も出てきますし、やはりルーペの助けが必要にもなるのです。

フランス製 シルバー 大天使 聖 ミカエル ペンダントヘッド with フレンチ シルバー ホールマーク

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