英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 16326 フランス製 シルバー ホールマーク付 フラワーデザイン ネックレス
一周の長さ 40.0cm、重さ 30g、中央の花飾りピースの縦*横*厚み 1.4cm*2.6cm*2.5mm、フランス製シルバーを示す刻印あり、八万五千円

身に着けて写真を撮ってみましたので、ご覧になってください。
銀磨き液に浸けてお手入れするのも問題ありませんし、水に浸けるのはそれ以上にまったく問題ないお手入れ方法と言えましょう。

セットの方法は、銀の爪留めとなっていたり、銀フレームの周囲をたがねで押さえ込んだりを併用してあります。かなり昔風な手仕事と見られます。

ちなみに、素材が銀の場合に「水が入ると錆びる」ということはありません。
錆びとは、鉄の錆びに最も一般的に代表されますが、金属が酸化することを言います。
銀は常温常圧で、つまりは普通の生活条件下で、空気や水に対してきわめて安定な素材ですから、そのために素材に変化を起こることはありません。

銀表面がくもって黒くなることはよくありますが、これは鉄が錆びるような酸化ではなく、硫化によって銀表面に硫化銀が生成されるためです。この変色をもって広義の「錆び」という言葉が使われることはあろうかと思いますが、これは銀磨き液によるお手入れで簡単に対応可能なものであります。

フラワーデザインが美しくゴージャスなフランス製のシルバー ネックレスです。 1838年に導入されたフランス銀のホールマークが刻印されており、かなり古い銀製品です、今から百年ほど前の作でありましょう。

シルバーフレームに入っているのはクリスタルガラスです。 ブリリアントカットのクリスタルなので、光の反射が綺麗です。 きらきら光ります。

シルバーフレームにフランス製シルバーホールマークが刻印されています。 それはつまりフランスのシルバースミスであるジュエリー工房が、素材の銀フレームにクリスタルをはめ込んでネックレスを作ったことを意味しております。 ネックレスがフランス製ということです。

写真三番目で左から一つ目と二つ目のピースには、フランス製シルバーのスタンダードマークである「いのししの頭」マークと、菱形のフランス製メーカーズマークが刻印されています。

小さなホールマークを手掛かりにフランス製と分かることは、この銀アクセサリーの興味深いところと思います。 一般にフランス製シルバーにはデートレターの定めはありませんが、刻印や全体の作りや雰囲気からみて、この銀クロスが作られたのは、19世紀の終り頃からイギリスで言えばエドワーディアンの頃だろうと思います。

フレンチシルバーのホールマークはその小ささが特徴で、ちょっと見ただけでは分かり難いのですが、アンティークハント用のルーペがあれば、とても小さな手掛かりを読み取ることで、フランス製であることが解読できます。 この機会にフランスのホールマークについて少し解説しておきましょう。

1838年に導入されたフランス製シルバーのスタンダードマークにはいくつかの種類があります。 大きめな銀には知恵と武勇の女神、ミネルバの横顔マークを、そして比較的小さな銀には「いのししの頭」あるいは「蟹」のマークが刻印されます。 

ただ、問題は「いのししの頭」と「蟹」のマークの大きさが、1.25mm*1.75mmと小さいので判読が難しいことです。 まず、マークサイズが小さいので見落としがちになり、ホールマークからこの品はフレンチらしいと気付くのに時間がかかります。 そしてさらに、小さな刻印の中に描かれた図柄まで識別するには、刻印の表面をクリーニングする必要も出てきますし、やはりルーペの助けが必要にもなるのです。

フランス製 シルバー ホールマーク付 フラワーデザイン ネックレス

フランス製 シルバー ホールマーク付 フラワーデザイン ネックレス




イギリス アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ