英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No 16311 ピアストワーク シルバープレート サーバー
長さ 13.9cm、重さ 27g、最大幅 3.9cm、透かし柄の最大横幅 1.75cm、透かし部分厚み 2mm、柄の最大厚み 2.5mm、エドワーディアンから1920年代頃の英国製、一万円

シルバープレート サーバーになりますが、ピアストワークの素晴らしいアンティークです。 

柄の最大厚みは2.5ミリあり、しっかり持ちはかりがあります。 ピアストワークの部分でも2ミリと厚みがあるので、美しいのみならず、重厚感のあるアンティーク サーバーに仕上がっています。 

写真三番目ではサイドの様子を撮ってみました。 かなりの厚みとなっており、重厚な仕上がりであることがお分かりいただけると思いますが、それはすなわち、このピアストワークには大変な時間がかかっていることも示しております。

ピアストワークは手仕事で、糸鋸を引いたギザギザ跡が残っています。 ルーペを使って詳細に調べてみると、糸鋸を引いた跡も繊細で、細工のよい品であることが分かります。 手仕事で糸鋸を引いていくのですから、職人さんの優れた技術と多くの時間がかかります。 現代のシルバースミスの方からお聞きしたことがありますが、作業にかなりの時間を要するこうした透かし細工は、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのことでした。 そして、そもそもこれだけの技術を持った職人さんが現代ではいなくなっているのです。 

アンティークの楽しみの一つは、現代の品では到底望めないような素晴らしい手仕事の品に、時に出会えることだと思います。 今から百年近く前に作られたと思われるこのサーバーにはアンティークでしか手に入らない美しさが備わっており、丁寧なハンドワークの細工の良さそのものが年月の経過を語っています。

これだけ見事な作品となりますと、たとえホールマークはなくとも、工芸品としての美しさが自ずから時の経過を示していると言う意味で、なかなかに得がたいアンティークであると感じます。

シルバープレートウェアについては、アンティーク情報欄にあります「10.エルキントン社のシルバープレート技術」の解説記事もご参考ください。

用途はオイルサーディンなどのサーバーとして使われたか、あるいはブレッドフォークとして使われたかも知れません。 今日的にはオードブル全般のサーバーとしてお使いいただけるでしょう。

ヴィクトリアンやエドワーディアン頃のディナーテーブルでは、ロールパンやスライスパンをサーブするのに優雅なブレッドフォークが使われていました。 テーブルエチケットの変遷につれて、今日の食卓ではブレッドフォークは使われなくなってしまいましたが、今日では使われなくなった用途のアンティークというのは、話題性があって楽しいものです。 

手元に置いて眺めているだけでも楽しく、美しいアンティークです。 パーティーの時などに使われたら、現代の品には見られない品のよさと、工芸品としての美しさが感じられますので、話題性は抜群でしょう。

ピアストワーク シルバープレート サーバー





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