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No. 16286 アイリッシュ コイン エナメルワーク ペンダントヘッド SOLD
直径 2.55cm、最大厚み 3mm、全体の重さ 11g、チェーンの長さ 45cm、コインの鋳造年は1971年 アイルランド、SOLD

エナメルワークは奥行きのある光沢で金文字、オレンジと黄色のハープ、そして緑色の背景色のコントラストが綺麗です。

デザインのハープは、アイルランドの象徴とされますが、古代アイルランドのデビッド王が採用したと言われ、長い歴史があります。 英吉利物屋で取り扱うことが多い銀の分野においても、王冠をかぶったハープのマークは『Harp Crowned』と呼ばれ、アイルランドはダブリン アセイオフィスの銀スタンダードマークとして1637年から使われています。 

そういえば、アイリッシュの黒ビールで有名なギネスビールもハープのトレードマークを使っています。 ハープ関連として、「ギネス ビール 折りたたみナイフ」もご参考まで。

『EIRE』とあるのは、アイルランドのゲール語名になり、カタカナ発音では『エール』に近いでしょう。 ゲール語はケルティック諸語の一つになり、世界の片隅のマイナーなローカル言語の一つでありますが、世界で人気を博しアルバム売上数でもトップクラスのエンヤがゲール語歌詞の曲も歌うことから、多くの人々にとってもなんだか聞き覚えのある不思議な言語になってきました。

裏面に見えるのは、抽象的なデザインでちょっと分かりにくいかも知れませんが、鳥をあらわしています。 写真二番目をご覧いただくと、長いくちばしが左から右に横たわり、鳥の顔があって、胴体から尻尾がぐるっと右から左まで巻いています。 エナメル装飾は黒地の背景に金色で鳥が描かれています。

エナメルワークとは日本語で言うと「七宝焼き」のことで、金属にガラス質の釉薬を焼き付ける装飾技法です。 元々は古代エジプトに起源を持ちますが、奈良時代には日本にも伝来しました。 その後、七宝焼きは日本で技術的な発展を遂げ、ヴィクトリア時代の英国では、逆に日本の技術が大いに研究もされました。 このあたりの経緯は、英国アンティーク情報欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治政府の岩倉使節団」後半に解説がありますので、ご参考まで。 

アイリッシュ コイン エナメルワーク ペンダントヘッド



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