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No. 16280 船乗り用 ブラス & コパー ウィッスル
ウィッスルの長さ 12.3cm、重さ 22g、最大厚み 1.7cm、1930年代頃の英国製、一万円

この笛は1930年代頃の英国船で使われていた品で、ボースンズ ウィッスルと呼ばれます。 ボースンとは甲板長、あるいは海軍においては掌帆長のことで、帆やボート類の管理などを行います、そして艦上で様々な合図に使う号笛を吹くのもボースンの役割です。 

直径 5ミリ強の銅製パイプの先に、アンカーの付いたブラス製の球形部分があります。 この球の上部には穴があって、パイプから吹き出される気流が共鳴して、笛音が出る仕組みになっています。 艦上場面の映画シーンで、提督が乗船下船する時などに号笛が吹かれますので、聞き覚えがある方もいらっしゃるかと思います。

空気の吹き込み方や、アンカーの球形部への手のあてがい方によって、いくつかの音色が出るらしいのですが、これにはかなりの練習が必要なようです。 上手く音が出るようになったら、けっこうカッコいいだろうと思います。

お手入れについては、専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 私はReckitt & Colman社のBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリスの方はブラスが好きで、マナーハウスのドアノブ、パブのカウンター、ホテルの調度品等、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。

もう一つ良い品を見つけましたのでご紹介しておきましょう。 日本磨料工業製の『ピカール』という品で、海上自衛隊の御用達でもあるそうです。 使い比べてみて、ピカールの方がブラッソより溶剤の濃さが少ないように感じます。 その為か分かりませんが、ピカールはブラス(真鍮)以外にもあらゆる金属に使えるのみならず、プラスチックや象牙等のお手入れに使用可能と書いてありました。 

船乗り用 ブラス & コパー ウィッスル

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