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No. 16085 エレクトロ プレート ニッケル シルバー リボン飾り ハートの小皿
縦の長さ 10.0cm、横の長さ 8.9cm、高さ 3.0cm、重さ 52g、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の英国製、八千円

蝋燭立てでしょうか、灰皿でしょうか、用途が特定できないけれども、なんだか気になる昔の品って時々ありますが、私にとって写真の品はその一つです。

全体がハート フォルムの小皿で、中央にも小さなハートの台が付いています。 このハート台は取り外しが可能です。 おそらく灰皿だろうと見ておりますが、チェスの駒のような取り付け具の様子や、全体の雰囲気には、やはり現代の品とは違った昔風が感じられて、気になるアンティーク小皿です。

小皿の周辺部にはクロスになったリボン飾りが見えています。 リボン飾りの装飾は、どうもヴィクトリアン終わり頃からエドワーディアン頃のデザインに多いように思います。

現代でも馴染み深いハートのデザインですが、その歴史をたどりますと、英国におけるハートのモチーフはジョージアンの頃登場し、ヴィクトリア期に大流行した経緯があります。 

写真のアンティーク小皿は上下二段にハートデザインで、これだけハート&ハートしておりますと、やはりヴィクトリア期のハート大流行が背景にある品と推理しております。

ハート台にはメーカーズマークと「EPNS」の刻印があります。 「EPNS」とは、Electro-plated Nickel Silverを意味しています。 

エレクトロ プレート ニッケル シルバーですので、もともとはシルバーの輝きをしていたと思いますが、今ではベースメタルのブラスが卓越しており、ずいぶん昔の品と感じられます。

ヴィクトリア時代のエレクトロプレート技術については、英国アンティーク情報欄にあります 「エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」の解説記事もご参考ください。

エレクトロ プレート ニッケル シルバー リボン飾り ハートの小皿



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