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No. 16064 透かし細工 ブラス サービングスプーン
長さ 26.7cm、重さ 105g、ボール部分の最大幅 5.8cm、ボールの深さ 1.65cm、透かし柄の最大幅 3.45cm、透かし柄の最大厚み 3mm、一万三千円

デコラティブでゴージャスなサーバーです。 ボール部分は、おたまのように丸くて深いので、使い方が広がりそうです。 ブラス磨きのピカールで磨けば磨くほどに輝きが増して、いい感じになります。 英吉利物屋では銀の取り扱いが多いので、私は銀をよく磨きます。 最初は億劫な気がしても、始めてみると、これがけっこうはまるもの、時を忘れて銀磨きしていると、心が休まる効果もあります。 銀のみならずブラスでも、同様な効果があることを教えてくれるスプーンと思いました。

『The Victorian House(Judith Flanders著)』という本に、毎週金曜日は銀磨きの日という記述があって、当時の暮らしはのんびりしているというか、優雅なものだなあと読みました。 でも、よく考えてみると、昔は銀をよく磨いていたのではないかとも考えられるわけで、今日のイギリス人が時折見せる渋い色の好みというのは、歴史を経て世の中や人々の考え方の成熟というか、枯れというか、そういうものと関係していそうにも思うのです。 などなど考えながら、銀やブラス磨きに興じてみるのは如何でしょう。

ブラスという素材はパブのカウンターとか、マナーハウスのドアノブなど英国の昔ものには欠かせない素材で、磨き上げられたブラスの光沢は落ち着きと品があって、英国風を感じさせます。 ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 私はReckitt & Colman社のBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリス人はブラス好きで、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。 

ブラスのお手入れに、これまで『Brasso』をお薦めしてきましたが、もう一つ良い品を見つけましたのでご紹介しておきましょう。 日本磨料工業製の『ピカール』という品で、海上自衛隊の御用達でもあるそうです。 使い比べてみて、ピカールの方がブラッソより溶剤の濃さが少ないように感じます。 その為か分かりませんが、ピカールはブラス(真鍮)以外にもあらゆる金属に使えるのみならず、プラスチックや象牙等のお手入れに使用可能と書いてありました。 ピカールの方が用途が広くて便利かも知れません。

透かし細工 ブラス サービングスプーン





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