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No. 15880 ミレニアム ブリティッシュ ホールマーク スターリングシルバー ハンドル ペーパーナイフ SOLD
長さ 20.2cm、ハンドルの最大幅 1.6cm、ハンドルの最大厚み 1.0cm、重さ 35g、2000年 シェフィールド アセイオフィス、SOLD

六つのホールマークのうち、2000の文字をあしらった十字架形のマークは、通常年のデートレターと異なり変わった形をしていますが、これがミレニアムのデートレターです。 

ブリティッシュ ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示す「925」マーク、、シェフィールド アセイオフィスのローズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして2000年のデートレターとなるミレニアムマークになります。

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークなどは装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向の銀製品も作られるようになりました。 

横歩きライオンの刻印が英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

イギリスのホールマーク制度については、「英国アンティーク情報」欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記事もご参考ください。

ミレニアム ブリティッシュ ホールマーク スターリングシルバー ハンドル ペーパーナイフ



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