縦の長さ 2.9cm、横の長さ 3.75cm、厚さ 1.0cm、重さ 10g、六千五百円
素材はシルバーではないと思いますが、植物文様 ウェーブパーンのデザインが素晴らしい薬の小箱で、かなり綺麗な小品と思います。 蓋の開け閉めは緩る過ぎず、堅た過ぎずのちょうどよい感じで、ピチッとしっかり閉まります。
波模様のウェーブパターンは、Continuation（続いていくこと）や Eternity（永遠）を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。
見栄えのする豪華なデザインにはアーツ＆クラフツの影響が見られます。 蓋の表に見られるデザインは植物文様とウェーブパターンの融合で、ウィリアム・モリスのアーティーチョーク ハンギングを思わせます。
モリスのアーティーチョーク ハンギングには所々に小花が描かれているわけですが、写真の小箱の場合には、四つの側面部分に小花デザインが効いており、ここでも平仄が合っているように思います。
写真二番目に見えるように、側面部正面および後面には小花が四つあります、そして左右両サイドは小花が二つずつです。
プレーンな裏面には刻印があって、あまいところもありますが、『ITALY』と読めるようなので、イタリア製の可能性が高いです。
